表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/115

六十二首目 比那名居天子

 比那名居天子

暇つぶし 天のつるぎで はかるとも

 スキマ妖怪 紫許さず


~意味~

天界の暮らしがあまりにも退屈だったから、緋想の剣を持ち出して異変を企ててみた。八雲紫に凄い怒られた。


霧雨魔理沙

「初めてだったよな」

博麗霊夢

「紫があそこまで本気で怒ったのはね」

霧雨魔理沙

「いやいや、異変のために異変起こした人?っていうのは」

博麗霊夢

「あ~、そうだったわね」

霧雨魔理沙

「天人ってのも初めてか」

博麗霊夢

「そうね」

霧雨魔理沙

「さて、」

博麗霊夢

「今回は、」

霧雨魔理沙

「どうする?」

博麗霊夢

「天子の帽子に乗っている桃に掛けまして、」

霧雨魔理沙

「ほう」

博麗霊夢

「東方桃太郎を説く、ってのは?」

霧雨魔理沙

「その心は?」

博麗霊夢

「何言ってんの?なぞかけじゃないわよ、これ」

霧雨魔理沙

「いや、掛けまして、説く、とか言うから…」

博麗霊夢

「説くの字が違うでしょう」

霧雨魔理沙

「そうだな」

博麗霊夢

「じゃ始めるわよ。むかしむかしあるところに、」

霧雨魔理沙

「幽々子と紫がいました」

博麗霊夢

「ある日のこと、紫は山へ芝刈りに、幽々子は川へ洗濯に行きました」

霧雨魔理沙

「幽々子が川で洗濯をしていると、川上から大きな桃がドンブラコと流れてきました」

博麗霊夢

「その頃紫は山で会った九尾の狐を倒して式神にしていました」

霧雨魔理沙

「すげえな紫」

博麗霊夢

「おじい…紫が式神の藍を従えて家に帰ってくると、幽々子はちょうど桃を食べ終えたところでした」

霧雨魔理沙

「あれ?桃の中にいた赤ん坊は?」

博麗霊夢

「『中に誰もいませんよ?』こうして幽々子はお腹いっぱいになりましたとさ。めでたしめでたし」

霧雨魔理沙

「おい!これなんの話だ!」

博麗霊夢

「あなたが途中で私に任せっきりにするからこうなるのよ。全部あなたのせいよ?」

霧雨魔理沙

「え……」


 清少納言

夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも

 よに逢坂の 関はゆるさじ

清少納言と紫式部は対立してるイメージから今回は天子になりましたとさ。めでたしめでたし。


霧雨魔理沙

「今度は霊夢に任せないようにしよう……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ