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五十二首目 きすめ

 きすめ

桶ゆゑに 落つるものとは 知りながら

 なほおそろしき あの無重力


~意味~

私は釣瓶落としという妖怪。上から落ちてきて人を驚かす妖怪です。落ちるのは分かっているんですけど、実は落ちるのが怖いんです。あのなんとも言えない浮遊感が…


霧雨魔理沙

「まさかの告白だな」

博麗霊夢

「あの人あんまりしゃべらないから知らなかったわ」

霧雨魔理沙

「落ちるのが怖い釣瓶落としか。お前はそういうの平気か?」

博麗霊夢

「落ちることなんてないわよ。『空を飛ぶ程度の能力』を持ってるのに」

霧雨魔理沙

「そうか。私は落ちまくったけどな、箒で飛ぶ練習してた頃は」

博麗霊夢

「ふうん」

霧雨魔理沙

「あれは自由落下特有の感覚でね、意外に爽快なんだぜ?」

博麗霊夢

「ふうん」

霧雨魔理沙

「というわけで、霊夢も落ちてみようか」

博麗霊夢

「ふうん…え?」

霧雨魔理沙

「あの爽快感をお前にも味わってもらいたい」

博麗霊夢

「なんでそうなるのよ」

霧雨魔理沙

「まあまあ、私が空に連れて行ってやるから」

博麗霊夢

「自分で飛べるって言ってるでしょ!」


霧雨魔理沙

「ってことで、現在私たちは博麗神社上空に来ております」

博麗霊夢

「寒いわ。さっさと帰りたい」

霧雨魔理沙

「じゃ、自由落下」

博麗霊夢

「なんで自殺行為しなくちゃいけないのよ」

霧雨魔理沙

「そんなこと言って実は怖いんじゃないのか?」

博麗霊夢

「そ、そんなこと…」

八雲紫

「面白そうなことしてるみたいね」

霧雨魔理沙

「コイツが自由落下しないんで困ってんだ」

八雲紫

「じゃこの能力封じの札で」


ペタ


博麗霊夢

「いやあああぁぁぁぁぁ…」



霧雨魔理沙

「さて神社の中に戻って参りました。ここで博麗霊夢さんに感想を伺ってみたいと思います」

博麗霊夢

「もう二度とあんなのイヤよ」

霧雨魔理沙

「以上、博麗神社より、霧雨がお送りしました」

博麗霊夢

「なんかの中継だったの?」


 藤原道信朝臣

あけぬれば 暮るるものとは 知りながら

 なほうらめしき 朝ぼらけかな

博麗霊夢

「こんなに落ちる落ちる言って平気だったのかしら」

霧雨魔理沙

「国立の前期が終わってんだ、今さら何言っても変わんねえよ」

博麗霊夢

「ふうん」


キットカットは『フットカット(足切り)』に通じるから

食べない方がいいって言ってる人がいました。


センターの時思いっきり食べてたけどね。


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