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四十三首目 詠み狐知らず

 詠み狐知らず

藍みての のちの心に くらぶれば

 昔のこの尾 誇りならざり


~意味~

昔から私は自分の美しい尻尾を誇りに思ってきました。しかし、あの有名な九尾の狐、藍様を見てしまった今では、そんな自分が恥ずかしくてなりません。しかも彼女でさえ妖怪の式として使役されているとのこと。世の中の広さを実感する今日この頃でございます。


霧雨魔理沙

「『藍みての』だから、『あいみての』とも読めるな」

博麗霊夢

「それが作者の狙いよ」

霧雨魔理沙

「作者って狐のことか?」

博麗霊夢

「いや、違…なんでもないわ、続けて」

霧雨魔理沙

「しかしこの狐の話は長いな。どこの狐だ?」

博麗霊夢

「さあ…ただの化け狐だって名乗ってたけど」

霧雨魔理沙

「狐なんて見かけたことないんだが。それこそ八雲藍しか知らないぜ?」

博麗霊夢

「普段は人間に化けて人里にいるって言ってたわ」

霧雨魔理沙

「藍は知ってるのか、この狐のこと」

博麗霊夢

「『私のようなちっぽけな化け狐が藍様とお話ししようだなんて、恐れ多くてとてもできませんよ』…だって」

霧雨魔理沙

「にしても、狐まで出てきちゃって…なんでもありだな」

博麗霊夢

「鬼に天狗に兎に狐…魚なんてのもいたわね」

霧雨魔理沙

「もうワケわかんないな」

博麗霊夢

「そもそも私たちが幻想郷で知ってる人がそこまで多くないからこうなってるのよ」

霧雨魔理沙

「なんで百人いないのに百人一首なんてやろうとしたんだよ」

博麗霊夢

「知らないわよ」

霧雨魔理沙

「主催者は霊夢だろ?」

博麗霊夢

「企画者は別よ」

霧雨魔理沙

「じゃ誰だよ」

八雲紫

「私よ」

霧雨魔理沙

「…お前かよ…」

八雲紫

「失礼ね」

霧雨魔理沙

「付き合わされる私の身にもなってくれ」

博麗霊夢

「私も同じセリフをあなたに送るわ、紫」

八雲紫

「……じゃ、がんばってね~」

霧雨魔理沙

「おい、逃げるな!」



博麗霊夢

「仕方ないわ、続けましょ」

霧雨魔理沙

「そうだな」


 権中納言敦忠

あひみての のちの心に くらぶれば

 昔はものを 思はざりけり

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