三十九首目 詠み蛙知らず
昨日はお休み、ということにしておいてください。
今回がんばったので…勘弁願います。
詠み蛙知らず
朝チルノ 音鳴りの腹 きこゆれど
あまやどるなか 静かさ意識
~意味~
ある雨の日のこと。予想以上にチルノが早く来た。降り注ぐ水流の中、お腹また鳴らして魔法の森へ飛ぶ。わたくしは葉の陰に隠れております、現在。見つかったら食べられちゃう。だからね、静かにしてるの。
霧雨魔理沙
「この蛙は?」
博麗霊夢
「諏訪子の友達だって」
霧雨魔理沙
「でもチルノに食われる可能性があるのか」
博麗霊夢
「あんまり大きくないから。それにチルノって弱い訳じゃないから…」
霧雨魔理沙
「妖精にしちゃ強いんだっけ?」
博麗霊夢
「そう、その点では『さいきょー』なのよ」
霧雨魔理沙
「あんなバカに負けるとかどんだけ屈辱的なんだろうか」
博麗霊夢
「『ほんと、あたいったらさいきょーね!』とか言われるのよね」
霧雨魔理沙
「いやだな」
博麗霊夢
「…もうちょっと話ふくらまない?」
霧雨魔理沙
「バカの話は続けたくない」
博麗霊夢
「わがままね…じゃあ詠み手の蛙の話。最近スペカを使えるようになってきたらしいわ」
霧雨魔理沙
「ほお、諏訪子が鍛えたのか」
博麗霊夢
「そう言ってたわ」
霧雨魔理沙
「で、そのスペカの名前は?」
博麗霊夢
「憂鬱『閉鎖空間』ですって」
霧雨魔理沙
「強そうな名前じゃねえか。どんな技だ?」
博麗霊夢
「それは教えてくれなかったわ」
霧雨魔理沙
「じゃあ今度その蛙と弾幕ごっこやるか」
参議等
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど
あまりてなどか 人の恋しき