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三十三首目 詠み鬼知らず

ちょっと長めです。

やっぱり登場人物が増えると

話も弾むんですかね。

 詠み鬼知らず

桜咲く ひさかたぶりの 花見酒

 しづこころなく 夜通し呑まむ


~意味~

桜が咲いたなぁ。久しぶりに鬼で集まって宴会、花見でもしようか。静かに花を眺める、なんてしねえ。一晩飲み明かしてやるぜ!


霧雨魔理沙

「凄まじい宴会になりそうだぜ」

博麗霊夢

「この鬼、四天王の一人らしいわ」

霧雨魔理沙

「へえ、じゃ…」

博麗霊夢

「伊吹萃香とか星熊勇儀とかと一緒ね」

霧雨魔理沙

「相当強かったよな、アイツら…」

伊吹萃香

「呼んだか?」

霧雨魔理沙

「あ、鬼が出た」

博麗霊夢

「そうそう、外の世界じゃこの時期に鬼退治の祭りみたいなのをするらしいわ」

霧雨魔理沙

「その手に持ってる升が関係あるのか?」

博麗霊夢

「そうよ。これを…鬼は外!」


バラバラッ


伊吹萃香

「何だよ、豆じゃねえか。つまみか?」

博麗霊夢

「…福は内!」


バラバラッ


伊吹萃香

「あーあ、食べ物を粗末にするなよ。でもここ畳だから食えるのか」


ボリボリ


霧雨魔理沙

「…で、この豆を投げつけると鬼が逃げるっていうのか?」

博麗霊夢

「…そうよ」

伊吹萃香

「けっ、そんな豆で退治させられてたまるかってんだ。それにしてもこの豆うまいな。魔理沙も食べてみな?」

霧雨魔理沙

「あ、おいしい」

博麗霊夢

「ちょ、ちょっと待って!」

霧雨魔理沙

「なんだよ霊夢。鬼退治がうまくいかなかったくらいでスネるなよ」

博麗霊夢

「スネてないわよ。その豆を数えの年の数だけ食べると風邪とか引かなくなるんだって」

霧雨魔理沙

「年の数?」

博麗霊夢

「だから私たちは16個ね、はい」

伊吹萃香

「私の分は?」

博麗霊夢

「え…と、あなたいくつ?」

伊吹萃香

「あ?ざっと…1500くらい?」

霧雨魔理沙

「ハハハ…」

博麗霊夢

「ハハハ…」


 紀友則

ひさかたの 光のどけき 春の日に

 しづこころなく 花の散るらむ


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