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二十九首目 古明地さとり
古明地さとり
心みて 折らばや折らむ トラウマで
めをまどはせる 想起の札
~意味~
相手の心を覗いて、折ってしまいましょうか。トラウマを再現し、相手を惑わせる「想起」のスペルカードで。
霧雨魔理沙
「あの時はさすがに驚いたな」
博麗霊夢
「パートナーが前使ってたスペルカードの再現がくるなんてね」
霧雨魔理沙
「この歌だけ見ると腹黒さ全開なんだけど」
博麗霊夢
「一回ペット達への愛を詠んでみたけど、1日置いて読み返したらすごい恥ずかしかったから書き直したそうよ」
霧雨魔理沙
「なるほどな」
博麗霊夢
「そういうことよ」
霧雨魔理沙
「何が?」
博麗霊夢
「勢いだけで詠んで載せちゃうと、すごく後悔することになるからね」
霧雨魔理沙
「ああ…気をつけるよ」
凡河内躬恒
心あてに 折らばや折らむ 初霜の
おきまどはせる 白菊の花
ニグラム
「本文であんなこと書いてますが、この小説のほとんどは日付変更付近の勢いで書かれています」
霧雨魔理沙
「後悔は?」
ニグラム
「今のところはないけどね」
博麗霊夢
「大丈夫。まだチャンスは70回あるわ」
霧雨魔理沙
「何が大丈夫なんだ、ソレ?」