二十六首目 鈴仙・優曇華院・いなば
鈴仙・優曇華院・いなば
輝夜様 外のもみぢば 見ませんか
「いまひとりがいい」 永久に待ちなむ
~意味~
永遠亭のみんなで紅葉狩りに行こうと提案したけれど、主の輝夜様に「今は一人でゆっくりしていたい」と言われてしまった。この様子ではずっと待っていることになりそうだ。
霧雨魔理沙
「やっと鈴仙が出てきたな」
博麗霊夢
「どういうこと?」
霧雨魔理沙
「今まで名無しウサギばっかりだったじゃん」
博麗霊夢
「逆にこの人は名前付けられまくってるわね」
霧雨魔理沙
「最初名前聞いた時はなんて呼べばいいか迷ったぜ」
博麗霊夢
「それにしても輝夜は本当に出不精ね」
霧雨魔理沙
「誘われても出てこないってどんだけだよ」
蓬莱山輝夜
「というわけで今日は出てきてみたんだけど」
博麗霊夢
「いつからいたの?入ってくる時にノックくらいしてよ」
蓬莱山輝夜
「ノックできないから、ここ障子だから」
霧雨魔理沙
「で、何の用?」
蓬莱山輝夜
「歌が書けたから持ってきたのよ」
霧雨魔理沙
「ずっと家に居るのに歌詠むのは遅いんだな」
蓬莱山輝夜
「あら、まだ詠めてない人に言われたくはないわね?」
霧雨魔理沙
「くっ…(何も言い返せない)」
貞信公
小倉山 峰のもみぢば 心あらば
いまひとたびの みゆき待たなむ