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十八首目 みすてぃあ・ろーれらい
みすてぃあ・ろーれらい
月見つつ 歌による人 「うるさいな」
夢の通ひ路 とりめでくらむ
〜意味〜
月を眺めながら歌を歌っていたら寄って来た人に「うるさいな」と言われた。あんな奴はみんなが夢を見ている夜中の道で鳥目になって行方をくらませてしまえばいいんだ。
博麗霊夢
「月と『よる』と夢が縁語になっているって言ってたわ」
霧雨魔理沙
「鳥頭のくせに歌は上手ってことか」
博麗霊夢
「あと『よるさへや』と『うるさいな』って似てますよね?って言われたわ」
霧雨魔理沙
「また、前回の『ケログリーン』並みに微妙な…」
博麗霊夢
「歌がうるさいのは事実ね」
霧雨魔理沙
「ああ、この間夜中に会ったんだけど、テンション上がる系の曲歌ってたな」
博麗霊夢
「昼間に歌えばいいのにね」
霧雨魔理沙
「あいつ種族は夜雀だからな」
博麗霊夢
「じゃあ昼雀になればいいわ」
霧雨魔理沙
「それはもはやただの雀だろ…」
藤原敏行朝臣
すみの江の 岸による波 よるさへや
夢の通ひ路 人めよくらむ