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十二首目 永江衣玖
永江依玖
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
をとめのつるぎ しばしとどめむ
〜意味〜
天の風よ、雲が通る道を閉ざしてはくれないだろうか。うちの天人の娘が剣を持って地上に降りるのをもう少し止めたいと思うから。
霧雨魔理沙
「できればとどめて欲しかったぜ」
博麗霊夢
「ほんとにとどめて欲しかったわ」
霧雨魔理沙
「暇つぶしで異変って…」
博麗霊夢
「まあ、正直異変くらい起こらないと退屈だけどね」
霧雨魔理沙
「え?あんたまでそんなこと言うの?」
博麗霊夢
「何も起こらなかったら神社のお賽銭が底をついちゃうってのもあるわ」
霧雨魔理沙
「…働けば?」
僧正遍昭
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ
をとめの姿 しばしとどめむ