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第百一首目 幽谷響子

元の歌はないです。

特に探してたりもしません。

今回からは神社を飛び出して……

博麗霊夢

「さて」

霧雨魔理沙

「命蓮寺にやってきました」

博麗霊夢

「前回はとりあえずこっちに来たのよね」

霧雨魔理沙

「そうだな」

博麗霊夢

「さっさと片付けて帰りましょ」

霧雨魔理沙

「まずは……山彦か」

幽谷響子

「おはよーございます!」

博麗霊夢

「おはよう」

霧雨魔理沙

「もう昼だけどな」

幽谷響子

「おー出かーけでーすか?」

霧雨魔理沙

「レレレのレーム♪」

博麗霊夢

「張り倒すわよ」

霧雨魔理沙

「おお、こわいこわい」

幽谷響子

「ええと、寺の人に会いたいなら中に案内しますよ?」

霧雨魔理沙

「今日はお前さんに用があって来たんだぜ」

幽谷響子

「それはそれは」

博麗霊夢

「短歌を詠んでもらいたいの」

幽谷響子

「短歌ですか……五七五七七のあれですね?」

霧雨魔理沙

「そのとおり」

幽谷響子

「じゃあ……」


 幽谷響子

あいさつは 心のオアシス 繰り返し

 許してあげるの 言葉くるまで


霧雨魔理沙

「ほう」

博麗霊夢

「ありがとう、じゃ」

幽谷響子

「えっ」

博麗霊夢

「なによ」

霧雨魔理沙

「少しくらい歌について考えてやろうぜ」

博麗霊夢

「じゃあ、義理で考えてあげるわ……『心のオアシス』?」

幽谷響子

「ご存知ないのですか? 『お』『あ』『し』『す』で始まる4つのあいさつが大事だというものです」

博麗霊夢

「初めて聞いたわ」

霧雨魔理沙

「で、その4つてのは何なんだ?」

幽谷響子

「まず『お』……おはようございます!」

博麗霊夢

「朝のあいさつね」

霧雨魔理沙

「すがすがしい一日の始まりだな」

幽谷響子

「続いて『あ』……ありがとうございます!」

博麗霊夢

「感謝は大事よね」

霧雨魔理沙

「最近は感謝の気持ちを伝える奴が少なくていけない」

博麗霊夢

「あんたみたいにね」

霧雨魔理沙

「なんのことやら」

幽谷響子

「今日はわざわざ命蓮寺まで足を運んでくださってありがとうございます」

霧雨魔理沙

「お、おう」

博麗霊夢

「ありがとうはこっちのセリフよ、短歌を詠んでくれてありがとう」

霧雨魔理沙

「霊夢が感謝だと……明日は雷だな」

博麗霊夢

「あなたに落としてもいいのよ?」

幽谷響子

「まあまあ、次は『し』ですね。し、し……何でしたっけ?」

霧雨魔理沙

「知らんがな」

幽谷響子

「そうそう、『知らんがな』!」

霧雨魔理沙

「嘘だろ」

博麗霊夢

「使う場面が想像できない」

幽谷響子

「それはもちろん自分の無知を相手に伝えるんですよ」

霧雨魔理沙

「間違ってないけど間違ってる気がする」

博麗霊夢

「まあいいわ、最後は?」

幽谷響子

「すみませんでした」

霧雨魔理沙

「謝罪か」

博麗霊夢

「謝罪ね」

幽谷響子

「すみませんは万能ですよ。命蓮寺の前でライブをやってるとお寺の人に怒られるんですが、『すみません』で許してもらえるんですから」

博麗霊夢

「うん、ライブやめなさいよ」

幽谷響子

「すみません」

霧雨魔理沙

「かつてないほどに軽い『すみません』だな」

博麗霊夢

「あんたが言うことじゃないわね」

霧雨魔理沙

「なんのことやら」

博麗霊夢

「で、歌を見ると……これ『すみません』しか言ってないわね」

幽谷響子

「すみません」

霧雨魔理沙

「全く便利なあいさつだぜ」

幽谷響子

「すみません」

博麗霊夢

「ほんとに謝る気あるのかしら」

幽谷響子

「すみません」

霧雨魔理沙

「馬鹿にしてないかお前」

幽谷響子

「すみません」

博麗霊夢

「呆れるわね」

幽谷響子

「すみません」

霧雨魔理沙

「ところで霊夢」

博麗霊夢

「どうした魔理沙」

霧雨魔理沙

「もうこいつに構ってやる義理ないんじゃないか?」

博麗霊夢

「確かに。短歌ももらったし。行きましょうか」

幽谷響子

「すみません」

霧雨魔理沙

「またなー」


博麗霊夢

「思ったんだけど」

霧雨魔理沙

「なんだ?」

博麗霊夢

「あの子、『許してあげる』の言葉が欲しかったんじゃないかしら」

霧雨魔理沙

「……知らんがな」


設定確認でNsen02chの方々に協力してもらってます。ありがたいです。

延々と東方アレンジが流れるNsen、皆さんも覗いてみては?(宣伝)


それではまた~

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