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新生児に一目惚れした狂人、誘拐しようとして彼女に拒否られる…… からの逆転劇  作者: 鈴田在可


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おまけ 獣人妻

 マルクスは人間だが、獣人の里で医師をしている。獣人と人間はお互いを敵とみなして殺し合う血生臭い関係だが、人間社会では追われる立場のマルクスは、ここに逃げてくるしかなかった。


 白衣のマルクスは仕事の休憩時間中に、いつものように紫煙を燻らす。


 手元には戻ってきた書類。


 マルクスが公爵家の血筋だと証明できる書類だ。


 愛煙家のマルクスは書類を持ったまま、空を見上げスパスパと何本もの煙草を吸った。


 獣人は鼻が利くので、煙草の匂いを付けていると「臭っ」と嫌厭されることが多いが、この里にはそんなマルクスと番ってくれた、ノラという美人獣人妻がいる。


 ノラは生まれつき嗅覚を失っているから、煙草まみれのマルクスが口説きに入ってもホイホイ付いてきた。獣人は番を持つと一途だから、マルクスの母親のように他の男に簡単に股を開くことはない。そこがとても良い。


「捨てないで!」


 帰宅して書類を見せると、ノラが泣き出した。


「私はあなたの匂いだけわかる! 病みつきになる煙草の匂い! 私はあなたがいるから生きられるの! 絶対に故郷になんて帰さないから!」


 叫びながらノラが取り出してきたのは――縄だ。


 獣人は重いくらいに一途だ。


 そこがとても良い。





ペン先の欠片(@creative_SKGK)さんの煙草テーマ1ページ小説企画に参加したものです。


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【大人になったアギナルドとミネルヴァがえらいこっちゃになるストーリーを含むクズ獣人王の話】


完結済 「誰も俺の番じゃない」




【アギナルドとミネルヴァの末の息子アルベールがヒーロー勢の一人になってヒロインに番になれと迫って嫌がられるストーリーを含む獣人姫の話】
※逆ハーではありません

完結済「獣人姫は逃げまくる ~箱入りな魔性獣人姫は初恋の人と初彼と幼馴染と義父に手籠めにされかかって逃げたけどそのうちの一人と番になりました~」

※アギナルドほど頭ヤバくないけどヤンデレ気味な息子アルベールの活躍(超訳)は
主に↓からです


「52 来訪者」

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