はるくんの玉子焼き
「おばあちゃんのお昼ごはん、ぼくが作っといてあげる!」
夕べ、はるくんがそう言って、玉子焼きを作ってくれたんです。
はるくんは、玉子にかつお節を入れて、醤油をちょっぴり入れました。
ぐるぐるかき混ぜて、フライパンで焼きます。
くるっと上手にひっくり返しました。
「うわぁ、おいしそう!」
おばあちゃんがほめてくれました。
ラップをかけて冷蔵庫にいれます。
「明日のお昼が楽しみだよ。はるくん、ありがとう」
おばあちゃんは、にこにこうれしそうです。
次の日、はるくんが学校に行ったあと、おばあちゃんは、さっちゃんに朝ごはんを食べさせて、洗濯物を干します。
「いいお天気だねぇ。気持ちがいいわ」
おばあちゃんは、せっせと洗濯物を干しました。
それから、さっちゃんと遊びます。
さっちゃんは、おもちゃを放り投げて散らかし放題。
「あらあら、でも、はるくんの玉子焼きが待ってるもんね! 楽しみ 楽しみ」
おばあちゃんは、さっちゃんが散らかしても怒りません。
あっという間に、お昼になりました。
まずは、さっちゃんにお昼ごはんをあげます。
さっちゃんは、もりもり食べました。
「さぁ、私もお昼ごはんにしましょ」
おばあちゃんは、うきうきしながら、冷蔵庫から、はるくんの玉子焼きを取り出しました。
インスタントのお味噌汁も作ります。
「いただきまーす」
おばあちゃんは、はるくんの玉子焼きをぱくっと食べました。
「あら、おいしい!」
おばあちゃんは、ぱくぱく食べます。
はるくんのやさしさが玉子焼きをとってもおいしくしてくれてるみたい。
「ごちそうさま。はるくん、おいしかったよ」
おばあちゃんは、今までの疲れがふっとんだんだって。