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三猿

作者: Ydct

ふーあむあい?

見ることがない

聞くことがない

話すことがない

動くことの無い三猿と何も変わらない


わたしの定義とは一体

他人による承認によって自己が存在するならば私は存在しないものと同義ではないか


けれどこの体に付いている手は開く、足は進める

存在しないはずの体に手足が存在して、わたしはここに存在している


これは一体どういうことだろうか、何もかも矛盾している

存在しないからこそわたしは一人、存在するからこそわたしは一人


矛盾している、矛盾している、矛盾している


あぁそんな矛盾した存在は排除されなければならない

わたしがここにいること自体が誤りなのだから、わたしは誰かの成り損ない

わたしではない誰かがいるべき場所に生まれてしまったバグなのだから


消える、消える、消える?


元々存在しないわたしが消える?

何処にもいないわたしが消える?


そんなことはありえない、存在しないものは消えることなど出来ない

ならばわたしは存在するのだろうか、いやそれもありえない

わたしが消えたところで何も変わることは無い、精々この手足が動かなくなる程度だ


わたしは何なのだろうか、存在せず存在する矛盾したわたし

あいどんとのー

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