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1 自分の姿

小説って書くの面白いですね!w

クエ―――――ッ、クエ―――ッ。

妙な生き物の声のせいで目が覚めた。

(ここはどこだ・・・?もしかして冥府とかいうところか?)

完全に死を悟った俺の思考は、ここは冥府だと導き出した。

確かに暗いが、なんか周りをかこっているものが薄い・・・気がする。

感覚的にちょっと体を動かす。


パキッ。


薄いものがかすかに割れて、光が入ってきた。

(おぉ、太陽の光だ!)

間違いない。生前散々見てきた太陽の光ではないか!

光を見て感動したのは久しぶりである。

高校の時に一度トイレのカギが壊れて閉じ込められた時以来か・・・。

って、どうでもいいわ!

自分でボケたりツッコんだり忙しい俺だな・・・。

取り敢えず外に出よう。精一杯体を動かして、パリンッ、と外に出た!

目の前は、青々と茂る草。

右を見ると、堂々と立っている木。

左を見ると、サファイアみたいな色をしている湖。

振り返ると、卵の破られた後の殻。

もう一度、前を向き、顎に手を置いて考える。

何処だここ?

帰路にこんな場所はない。それに卵の殻が見たところついさっき割れている。

それはまるで俺がそこから出てきたみたいではないか!

いやいやそれはない。だって人間は哺乳類だもの。卵なんか産むか。

ははは・・・・はあ。

現実逃避している時点でうすうす分かってきた。

これはあれだな、ネット小説でよく見かける「転生」とかだな!

どうだ、当たってるだろう?

ドヤあ・・・って、アホかアアアァァァァ!

よりによって転生かよ!

小説で読んでいる主人公の気持ち、とくと味わったわあ!

はあはあ・・・。

腕を見ると頼りなさそうな弱々しいグレーの鱗に覆われている。手には三本指のそれぞれ上にカギ爪があった。足はと言うと、これは割とがっしりとした筋肉出てきている。ちゃんと三本指とカギ爪がある。

お尻がよく動くなあ、と思ったのは当然だ。尻尾があるのだから。

ここまで来たら、あとは翼!

と思った画面前のキミ!

甘い!ゴデ〇バのチョコ以上に甘いぞ!

翼は、ない!

今見た体型から推測すると、今の俺は、恐竜だろう。今までの知識がそう思わせた。

転生したのならばドラゴンでもよかったのだがなあ。

一人で色々悩んだりボケたりツッコんだりしている様は、他人から見たら「近づいてはいけないヤヴァイ人」と認識されかねなかっただろう。

30分ぐらいたったと思うが、湖の方へ行こうと思った。

喉も乾いたし、水面に映る自分の姿を見ようと思ったのだ。

左の方へ軽く走る。

タッタッと意外にもリズムよく快適に入れていた。全く疲労が来ない。筋肉のおかげか?さらにちょっと早いので調子に乗って全力で走ってみた。


ドビュ――――――――ン!


速ええええぇぇぇぇえぇ~~~~!

風景が視認できないほど勢いよく走っていく。

ジェットコースターみたいな感覚を味わいながら湖に向かったのだった。

ちょっと騒がしい主人公ですが、付き合いよろしくお願いします!

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