プロローグ 【腐敗した世界】
初めまして!BlackBerryといいます!
小説を書くのは初めてなので文法とかめちゃくちゃですけど良かったらみてください!
ある日、世界で一番美しい国は世界で一番醜い国となった。
皇国暦567年、世界で最も権力を持つ国、ファルバス皇国は「聖寮」と呼ばれる組織によって統一されていた。
皇国に住む人々は、誰一人として文句を言わない皆が幸せな国だった。
だが、ある日の事、その幸せは突然に不幸へと塗り替えられた。
ある男が一夜でファルバス皇国を腐敗させ、世界で一番美しい国は跡形もなく消え失せた。
その場所に残ったのは、ただ立ち尽くす事しか出来ない民と全てが枯れ果てた大地のみだった。
ファルバス皇国を一夜で腐敗させた男は民から憎しみを込めた意味でこう呼ばれる事になった。
「腐敗の王」と・・・。
それから数十年が経ち、現在ファルバス皇国は一部だけだが、聖寮により元の姿を取り戻しつつある。
そしてその修復された場所で人々は、昔程ではなくてもそれなりに普通の生活が送れるようになってきた。
そんな中、一人の男が空を見上げて言った。
「こんな世界にした奴を必ずこの手で殺す」
黒い髪に、赤い瞳を持つこの男はそう言うと、静かに一人、南の森へと歩いて行った。
男はしばらく歩くと、かつては美しかったであろう森の奥に足を踏み入れた。
「・・・誰?」
男は森の奥で、腐敗したこの世界でもなお、美しいものは存在するのだと思った。
「君はここで何をしているんだい?」
「私はこの湖を見ていたの。美しいでしょ?」
白い髪に、青い瞳の彼女はそう僕に告げた。
「こんな世界でも綺麗なものはあるんだね」
「この湖は私が生まれるずっと前からこの場所に
あってね。今も昔も変わらずにこの場所で人々
の為に美しさを保っているの」
「そうか・・・。」
「失礼じゃ無ければ、君の名前を聞いてもいいか
い?」
「私はリアンナよ。あなたは?」
「すまない、僕から先に名乗るべきだったね。
僕は、ルドナフだ。よろしくリアンナ」
「ええこちらこそ。ルドと呼んでもいい?」
「ああ、構わないよ」
「ところで君は聖寮生なのかい?」
「いいえ。私はただの人間よ。あなたは、聖寮の
人間なの?」
「僕は絶対にないよ・・・。」
ルドナフはそう言うと悲しそうな表情をした。
「ごめんなさい。あなたにひどいことを言ってし
まったみたいね」
「いや大丈夫さ。君が気にすることはないよ。
ところで君は、ここにずっといるのかい?」
「ええ。今から町に戻ろうとしてたところなの。
そうだわ、これも何かの縁だと思うから、もしこ
の後予定がなかったら一緒に戻りましょ?」
「ああ、構わないよ。僕もなんとなくこの森に来
ただけだからね」
こうして、二人の運命は動き出すことになる。
とりあえず、プロローグ的なものを書いてみました!良かったら感想など貰えると嬉しいです!