転生して女神とキスせよ!
初めて異世界物を書くので
初期設定を忘れないようにがんばります!
「いやぁ~今日も積もってんべ~。るーちゃん!今日も頑張るっぺよぉ!」
北の寒い地域に住んでいた羽山葉瑠は妹の瑠唖と共に家の屋根の除雪作業をしていた。
自分はこの雪国に産まれて17年が過ぎた。まあ、17歳だ。
除雪作業なんてお手の物で、毎年毎年この時期が来ると少し憂鬱になる。
「お兄ちゃん~今日は私が屋根に上るね!」
妹の瑠唖は再婚の母親が連れてきた血縁関係のない妹なのだ。
だから、標準語である。
現在、両親共にバカンスを楽しんでいるようで海外を飛び回っている。
「おうよ~。るーちゃん気を付けっぺよ~。」
「わかってるよ!お兄ちゃん!まっかせて!」
よく3年間でこんなに仲良くなれた者だと思う。
両親は俺が中学2年の時に再婚し、そこで初めて俺は瑠唖と出会った。初対面はなかなか声がかけずらかったが、月を重ねるごとにどんどん仲良くなっていったのだった。
(それにしても今日は雪の量が多いっぺなぁ)
「きゃっ!」
瑠唖の悲鳴だった。2階建ての家の屋根から滑り落ちたのだ。
すぐに体が動いた。
瑠唖を受け止めようとした瞬間、瑠唖の上から雪の塊が落ちてきた。それがそのまま自分の頭にあたり目の前が真っ暗になった。
それからどれくらい経ったかわからないが自分は目を覚ました。
どこかの病院でもなければ家でもない。ここは一体どこなんだ……
「ここはゲートです。」
そこには自分より少し年上であろう女性がいた。
「ゲートって何でっぺ?なんやここ?おでは死んだんだっぺか?」
「まあまあ、お待ち下さい。一つ一つ回答していきますね。」
実際自分の頭の中は真っ白で思考回路が停止したような感覚だった。
「では、まず1つ目。ゲートとは何かという質問に対してですが、ゲートとは死者もしくわ現実で重体の方々が来られて、そこで今後について決めていく機関です。」
「次に2つ目。なんやここ?という質問は割愛しますね。
最後に聞かれた、羽山葉瑠様が死亡したのかどうかについてですがあなた様はかろうじて生きられています。が、落ちてきた塊で首を骨折、現在下半身不随と言う状況となっております。」
「え?!待ってくれべや!もうおでは普通に生きられねぇっぺか?!」
「お待ち下さい葉瑠様。葉瑠様には今から別の世界へ飛んでいただきます。そこで女神だけが持つことを許される『鍵』を探してくるのです。女神たちはキスをすることでその鍵を渡してくれるでしょう。」
正直、何もかもがわからないがとりあえず女神から鍵を奪えばええんか!
何もわからないけど、行かない理由もない!
「わかったべ!あ、けどよぉあんたさん1つだけ頼みがあるんやけどよぉ~」
「いいでしょう。聞いて差し上げます。」
「方言治してあっちの世界でも日本語でいけるようにしてくんねぇっぺか?」
「そんなの容易いことです。」
そういうと女神っぽい人が呪文を唱え始めた。
「さあ!準備は整いましたわ!いってくるのです!」
と、言われ瞬く間に違う世界へと飛ばされた。