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3. 戦闘みたいな前半戦


戦闘戦闘戦闘戦闘……銭湯?

ふぅ、一服一服。


――朝


「さて、行くか」


夢の所為で気分は最悪だが体調は悪くない。後の問題は黒龍【小厄災】がどう動くだが…。

宿の階段を降りながらそれは杞憂だと悟る。

……外が騒がしい。


「おい、主人」

「あ、はいお客人。今外に出るのは危ないですよ」

「何かあったのか?」

「どうにも早朝に『昏白こんぱくの神殿』に襲撃があったらしくて、今や大騒動ですよ。なんでも、魔種が相手とかで大変そうですよ」

「なら避難しなくてもいいのか?」

「へぇ。まあもうじき使徒様がお出になられるらしいので心配はないと思いますけどね」

「使徒様、ねぇ。そうだといいがな」

「あ、お客人。どこへ…?」

「ちょっと様子を見てくるだけだ。まあ、野次馬ってところかな」

「はあ」


外に出る。

なるほど、街の中心部から煙が上がっているのが見える。

――ちょうどいい。



◇◆◇



――『昏白の神殿』

血の海と死体の山。

中央には灰髪灰眼の、龍の翼を生やした魔種【小厄災】がいた。


「あはははは殺す、殺す、殺すぅぅぅ!!!!」

「巨人隊、前へ!」

「はっ、木偶の坊の集まりごときがこの俺様をどうにかしようってか。千年経ってから出直してきなっ。もっとも……それまで生きていればの話だがな。くくくっ」


一瞬。

前に出た数十体の巨人族が瓦礫した。

指揮官らしき赤龍の男は驚愕に目を見開く。


「な、一撃……だと?」

「何を驚いているんだ? むしろこんな雑魚共ばかりだと俺様の方が驚きだぞ。ここは本当に御神が坐す聖地の一つの『昏白の神殿』なのか? 実は偽物だったって事はないよなぁ?」

「か、神を愚弄するか。この反逆者めっ」

「反逆? 何をおかしな事を言っている。最初に攻撃したのは誰だ? 醜く下げずんだ視線で視たのはどこのどいつだ? 黒に染まっていく髪と瞳を見て爪弾き迫害したのは一体誰なんだと聞いているっ!!!」

「くっ、所詮は『滅び』の存在。何を言っても無駄な事か」

「そうだっ、それだ!! お前たちは何かあるたびに俺様の事を『滅び』の存在だと、悪だといたぶり続けたっ。だから優しぃ俺様はこうやって自ら悪になってやろうって言うんじゃないか。どうだ、感心したか? 感心しただろ、ええどうなんだ答えろよこのクズめがっ!!」

「ぐっ、……げほっ……ぇ?」


その時、赤龍の男の目に映った光景は、最後に見た光景は、自分の胸を貫く腕と、目の前に迫っていた殺意に狂った黒瞳だった。



「……弱い、弱すぎる。もっとマシな奴はいないのか」

呟きながら、男は先へと進んでいった。



◇◆◇



こうもスムーズに侵入できるとは好都合だ。

流石に神殿近くだと住人も避難しているらしく人影はなかったし、大門も巨大な力に溶かされたようにして崩壊していた。

神殿の奴らと会う事もない。……もっとも、死体ならそこらじゅうに転がっているのだが。


「……ちっ、好き勝手やってくれる」


こいつらは神殿の――神なんかを崇めている奴らだ。死んだところで関係なんてない。

けど血と死体はあの時の光景を思い出す所為か、嫌いだ。見たくもない。


「【小厄災】か。……まあ俺には関係ないな。【昏白】までの道しるべになってくれればそれでいい、」


にゅ、と急に影が差した。

見上げるとどこかで見たような巨人の姿。


「し、侵入者か!?」

「……ああ、思い出した。昨日門番をしてた奴だな」


あれだけ正門が破壊されていたのにまだ生きていたとは運がいい奴だ。


「お前は、昨日の、変な女と一緒にいた小人!」

「人違いだ」

「嘘を吐くな、嘘を!!」

「嘘は言っていない。俺は変な女と一緒にいた覚えは一切ない」

「昨日っ! 一緒にいただろうが!?」

「……あれは偶々視界に入っただけの赤の他人だ。俺とは一切関係ない。だから俺は怪しい奴じゃないぞ? 見ろ、この髪と瞳を」

「うっ、紅蓮の髪と瞳……だ、だがっそれなら何ようでここにいる?」

「なに、ちょっと啓示を受けたまでさ」


ただし神じゃなくてお前の言う、変な女ってやつにな。


「だからちょいと通せよ、おい」

「……それは出来ん。例え女神様の加護を受けているといっても……お前が怪しい奴だという事に変わりはない! 通るというのならこの時この場所にいる理由を言えっ!!」

「何だ、言っていいのか?」

「どういう意味だ?」

「いや、単に聞いてみただけだ。で、本当に俺がここにいる本当の理由を知りたいんだな?」

「あ、ああ。当然だ!」

「なら教えてやるよ。そうだな、俺がここにいる理由……そんなもの一つしかないだろ」


――神を殺すためだよ


「なっ!?」

「あとな、だからと言ってあの変な女と同じに扱われたのには酷く気分を害したぞ。謝罪を要求する」

「黙れ、侵入者……いや反徳者めっ。貴様やはりあの黒龍【小厄災】の仲間だったのかっ。くぅ、他の奴らの仇だ。……こ、殺してやる!」

「……、やれやれ、敢えて訂正はしない。まあお前が俺の事をどう思おうと勝手だがな、一つだけ聞いておいてやる。――せっかく助かった命を粗末にする気か?」

「きさっまあああああああああああああ!!!」


何がこの巨人の感に障ったのかは分からないが、大きく腕を振りかぶってきた。

その巨体から出される一撃は強大だ。対して肉体の貧弱な小人。当たれば一発だけで十分に死ねる。


「……まぁ、当たればの話だけどな」


≪Wind――軽やかに舞え≫


ズゥゥゥゥン!!


巨人の一撃で地面に大きなクレーターが出来る。

チリも残さず、とはまさにこの事だな。くわばらくわばら。


「ふんっ、小人風情が粋がっても所詮この程度だろうが。下等な分際で女神様に楯突こうなど億年はや――」

「で、どこを見てるんだ?」

「っ!? ……ど、どこだ。どこにいる!?」

「上だ……と言ってももう遅いがな、木偶の坊」

「っ!!」


巨人の引き攣った顔のドアップ。

片手に魔力を込めて、そのままワザとらしいまでに大きく振りかぶる。

意味なんてない。単なる見せしめだ。


「≪Graviton――安らかに沈め≫」


驚愕に歪む顔の頭上に拳を叩き込み――


ドッ!!!!


ほとんど音もなく、巨人の巨体は地面に沈んだ。

頭から叩きつけてやったので既に意識もないだろう。あったとしても顔を上げる事も出来んだろうがな。


「…………ふん、殺されない事を感謝するんだ、っ!!」


“反動”が来たか。

魔力を使った所為で反応を起こした“アレ”が身体の中で暴れまわっているのが分かる。

引き裂かれるような、破裂するような、馬鹿げたほどに膨大な力の塊。このまま解放してしまえば楽になるのに。


……まだだ。まだ押さえろ。

直ぐに解放してやる。だがお前の使いどころはまだ先だ。

“あいつ”の居場所を『昏白』から聞きだしてからだ。その後なら存分に使徒のヤロウを滅ぼさせてやる。だからそれまで待て。


「…………」


痛みが引くまではひたすら耐えるしかない。



「……、ふぅ」


ようやく身体の痛みが引いてくれた。

少し身体の動きがぎこちないが、仕方ないか。どうせ時機によくなる。


「さて、先に進むか」


進むべき道は最初から明らか。要は死体の多い方へ進めばいい。


……そう言えば、と思う。あの変な女の死体はまだ見かけてなかったな、と。

忠告を素直に守って神殿へ近づかなかったとは考えにくい。現に昨日はあの女、この神殿まで来ていたのだから。

死体の判断もつかないまでに殺されたか、どこか目のつかないところで死んだか、まあどちらだったところで知る必要もないか。



◇◆◇



「弱い弱い弱い弱い弱い弱すぎる。我らが神様の敬虐な神官様方はこの程度なのか。だとしたら使徒様、神様とやらもたかが知れてるってものだな」

「【厄災】風情が吠えますね。それともそのような雑言を言っていなければ不安ですか?」

「そんなわけがあるか。弱いから弱いと言っている、それだけの事だ。……で、お前は誰だ?」

「さて、【厄災】如きに名乗る名など持ち合わせていませんが、私は誰だと思いますか?」

「……貴様が」


神殿の最奥。

片方の背には幾千もの死体、もう一方には一つの大きな扉。舞台とも言えるその中央で男と女が向かい合っていた。

否、ここにはただ一人のヒトもいない。いるのは【厄災】と化した魔種と女のカタチをした、


「【昏白】」


昏白――三神十二使徒の一つ、女神シャトゥルヌーメの使徒【昏白】。そしてこの地を統べる神の代理人たる超越者。


「……さて、貴方は過ちを犯しました。何の罪であるか理解できていますか?」

「さあな。俺様には高名な使徒様のお考えなど理解できないからな。したくもない」

「では説明してあげましょう」

「必要ない――なっ!?」

「そう焦る事はありません。この場に足を踏み入れた時点であなたの運命はすでに定まっている。なら素直に耳を傾けるのも良いでしょう?」

「……おま、ぇ」


女は平然と。男は苦渋を滲ませて。


――世界が変わっていた。

赤の世界、だが血肉の赤ではない。紅蓮の赤、燃える赤い世界に移り変わっていた。だが本物の炎があるのではない。

ただ赤い、全てが赤く染まった世界――女神に愛されし使徒【昏白】の作り出した赤い世界。


立ち尽くす【小厄災】の身体すらも返り血ではない赤に染まっていた。

果たしてどんな効果か、耐えきれず【小厄災】は膝をつく。


「最初に間違えないでほしいのは私達には我らが主の創造物たる貴方達如きの行いに一々口を挟む気はない、と言う事です。貴方が他の創造物を壊そうと興味など微塵もない」

「……ぐ、そがっ!」

「これだから【厄災】の言葉は聞くに堪えない。が、まあいいでしょう。貴方が犯した過ちは二つ、一つは神を愚弄した事、貴方如きが主の身の程を推し量ろうなど、愚弄にもほどがあるというもの。そしてもう一つはこの場所に踏み込んだ事、我らが神の坐す場所に創造物の貴方如きが足を踏み入れるなど言語道断、汚らわしいにもほどがある。その作り物の魂を持って罪を償いなさい」

「……けるなっ」

「私は至極真面目なつもりです。最も私たちの価値観を貴方達如きに察して貰おうなど端から考えてもいませんから、態々説明した私の言葉の不理解には目を瞑りましょう」

「ふざけるなああああ!!!! 貴様が、貴様たちがいた所為で俺様は、全て、全部がお前たちの所為で…っ!!」

「そうしてすぐに他者に罪を擦り付けようとする。【厄災】とは本当に出来損ないの集まりですね。こんなものだから私たちの気苦労が増す。困ったものです」

「……はっ、なら、こんな俺様たちを作り出した神様とやらは所詮……その程度だって事だろうがっ!!」

「――一度ならず神を愚弄するとは、どこまでも愚かか」

「し……ねぇぇぇぇぇ!!!」

「仕方のない」


次第に黒く染まっていく【小厄災】の髪と瞳。赤を周囲にまき散らして、一直線に魔手を【昏白】へと向ける。

ソレを見て、【昏白】は溜息を一つ吐くと軽く手を挙げた。



◇◆◇



「あぁ、どうしようもねぇな」


≪Crash――優しく切り刻め≫


「この男が言った言葉にだけは賛成するけどな、こいつが死んだ方がいいって言う考えは【昏白】、お前と同じだ。自分の不幸自慢をそのまま他人の所為にしてるようなクズだからな」

「……今日は来客が多い日ですね」

「なに、手間は取らせない。すぐに済むし、俺の事なんて気に留めておく必要もない事だ」


世界全部が真っ赤に染まっていたが気にする事もない。それよりも大切な事が今、目の前にあるのだから。

目の前にいる女、これが多分、使徒【昏白】だろう。“あいつ”もヒトと同じ姿だったから別に驚く必要もない。

あと男――【小厄災】は用済み、そしてこの場に邪魔だったから強制的に退場してもらった。無駄にヒトを殺して回った報いを受けてもらったというのもある。だが、まぁ、ここまでスムーズに【昏白】に会えたのだからその点は感謝してやってもいいだろう。


「……何故その【厄災】を殺したのですか?」

「は? お前の代わりに態々殺ってやったて言うのに何でそんな事を聞くんだよ?」

「私の代わりに殺した、とまるで恩を着せるよな言葉の割には今貴方が私に向けている殺意に尋常ならざるモノを感じますが?」

「気のせいだろ?」

「……そう言う事にしておきましょう。それで小人よ、如何用でこの場所に足を踏み入れたのですか? その紅蓮の髪と瞳、女神の寵愛を受けているようですが……」

「はっ! これが寵愛? そんなわけがあるか、こんなもの呪いの呪縛にしかならねぇよ。このクソ忌々しい赤……っと、そうじゃなかったな。こっちは態々用事があって訪ねてきたんだ。一応聞いておくがお前、昏白こんぱくだな?」

「私は小人如き存在の貴方に名乗る名など持ち合わせてはいません。貴方が私を昏白と呼ぶのならそれでいいでしょう。ならば貴方にとっての昏白は私なのですから」

「ふん、その言い方。“あいつ”とそっくりだな。流石はメガミサマの使徒様って所か」

「貴方も、主を侮辱しますか」

「これが侮辱? いや、違うな。侮辱の必要もない」

「どういう事です?」

「ああ、ならちょうどいい。そろそろ本題に入ろうか」


つまり、言葉遊びはもうおしまいって事だ。


「“あいつ”――女神の居場所を言え。そうすれば楽に殺してやる」

「……今、何を言いました?」

「聞こえなかったのならもう一度だけ言ってやる。女神の居所を吐け。そうすれば楽に殺してやる。吐かなければ苦しませて殺す」

「小人よ、私を殺す、と言いましたか?貴方は私を十二使徒の一角【昏白】と定義づけてなお、その私を殺すと言いましたか?」

「それ以外にでも聞こえたか、この低能が。ああ、確かにそう言ったぞ、昏白。ただし勘違いするなよ、お前が【昏白】だからこそ殺すんだ、神の飼い犬め。ただしお前が女神の居所を吐いてからだがな」

「仮に私が女神の居場所を知り、それを貴方に教えたとしてどうするつもりです?」

「そんな事、決まっている。――奴を殺す」

「……そうですか。女神の寵愛を受けてなお、女神に牙を剥くか、反逆者」

「寵愛? さっきから言ってるだろ。この髪と瞳の色は“あいつ”の寵愛なんかじゃない。単なる呪縛だ」

「神の御心を知りもせずに暴言を吐く。これだから神の創造物の中でも特に出来損ないの小人たちは……」

「御心? そんなもの知る必要もない。お前だって殺す奴の心情を気になんてしないだろう?」

「嘆かわしい。所詮は小人、と言うわけですね」

「言ってろ。“あいつ”はルナを殺した。だから俺は“あいつ”を――神どもを殺す。だからお前には神の居所を吐いてもらう」

「……なるほど、復讐心ですか。あなたの事情はおおよそ見当が付きましたがどうせ八つ当たりか何かでしょうに。そのルナとやらも何事か、愚かな行いをし――」


「    喋るな    」

≪Suture――慎んで黙れ≫


「――」

「もういい。お前はもう喋る必要はない。お前に神の居所を聞くのも止めた、苦しませて殺すのも止める。……今すぐ、貴様を殺してやる」

「――」


【昏白】は未だ黙ったまま。

……いや、それは正確ではないか。口を動かしたまま言葉を出せない。文字通り、黙らせた。これで【昏白】の聞くに堪えない言葉を聞く必要もなくなった。


言葉を出すのを諦めたのか【昏白】が片手を振るう。

赤いナニカが導かれるように流れていき、全身に纏わりついた。

耐えきれず、膝が折れる。


「……ぐっ。これ、は」

「――ようやく効果が切れましたか。しかし、奇妙な魔法を使う。……いや、魔法と言うよりも女神の奇跡に似て、いる?」

「……お、い、【昏白】」

「その状態で喋る気力がまだあるとは驚きですね。伊達に女神の寵愛は受けていない、と言う事ですか。しかし、先ほどまでの力……あなた、何者です?」

「答える義理は、ない、な。それ、より……全力、出し、って見ろっ。これが、全、力…か?」

「答える気はない、と。それに安い挑発です。貴方のような存在に全力を出すまでもないのですが、まあいいでしょう。すぐに楽になりたいというのなら今すぐ圧死させてあげましょう。では――」


【昏白】が腕を振り下ろす――瞬間。


ゴッ!!!!!!!


周囲の地面ごと、陥没した。

だが、


「……何故?」

「なる、ほど。……いや、成程。これが――この程度が使徒の全力か。随分と温いな」

「何故生きていられる? 何故喋っていられる? 何故……立っていられる!?」

「そう喚くなよ、【昏白】。だが使徒【昏白】の能力――赤粉のようなものを操る一種の重力操作か。いや、それだけじゃないな。誘爆性、発火性もあるのか。なるほどな、確かに強力な力だ。けど、ふむ、この程度か。使徒とはこの程度のものなのか」

「まさか、力の分析まで? どういう事……、女神の、寵愛? ……いや、それこそまさか。でもそんな。どういう、どういう事ですか、女神よ!? 何をお考えになられて…」

「何をごちゃごちゃ言ってるのか、俺には関係ないがな、ああ、大体分かった。だからお前はさっきの【小厄災】と同じ、もう用済みだ。――死ね」



≪hallelujah――疾く射殺せ≫



「え、あ――?」


いつの間にか、【昏白】の額に小さな穴ができていた。

少しの間【昏白】は驚いたような表情を浮かべ、だがすぐに微笑み直した。


「今の攻撃、なかなか見事でしたがその程度で私を殺そうなど、コロ、コロコロコ……コ、コロッ?」

「聞こえなかったか? 俺はさっさと死ね、って言ったんだ。――≪Srash――慈悲深く刈り取れ≫」

「ソン、ナ。ナンデ……? チカラ、分散シテ……オマエ、本当に……ヒト――カ?」


首と胴が離れた。切れ口は奇麗さっぱり、血の一滴すら溢れはしない。

驚愕の表情を浮かべたまま、ソレはもう動くことはなくなった。

特にその死体を見下ろす事に感慨を受けるでもなく、


「っ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


極大の“反動”。つい全力で力を使いすぎた。

意識が一瞬で飛んだ。



物語紹介&人物紹介


『昏白』

使徒様の一人。女性の姿をしている。とは言っても一番最初に出てきて見せしめのようにやられる、ほら、いわばあれだ……雑魚キャラ?

実際はすごく強い設定なのになぁ?何故だ??

能力は赤い粉末状のものを用いて戦う?粉粒一つ一つがグラビトンのようなもので重さを操る事が出来ると思ってもらえれば良いかと。本当はこの能力を使って色々と出来たのだが……やっぱり戦闘は無理があるっぽいなぁ。次の戦闘時には文体を少し弄るか、もしくは戦闘文を書かないように工夫する必要があると痛感。


ちなみに昏白の呼び方は『こんぱく』と言う。


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