表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

接触

 彼は私の目の前までくると、言い放った。


「……なあ、お前だろ。社会で満点だったヤツ。」


 う……うん?紳士の仮面どこやった?霧崎君唯一と言っていいほどのプラス点である敬語はいずこに。しかも同じクラスでありながら私の名前すら覚えていないご様子じゃあありませんか。ていうか私が求めてた反応と違うー!


「あ、うん」


「どうせマグレだろ。俺以外がトップとかありえないし。てか俺が負けるわけないしな」


 

 うっっぜぇーー!!え?え?なにこの人。私の努力を全否定して何気に嫌味言ってない?これ聞き間違いかな。うん、あったもんね。最初の頃に。流石に霧崎君でもないよね、ないない。


「てか問題盗みでもしたんじゃねえの?全問正解とかまずないしさぁ」


 

 やっぱ言ってたわコイツー!!!

しかも私にテスト盗み疑惑つけてきたよ。どんだけ負けず嫌い、むしろその意志に拍手を送ろう。別の意味でな!てゆうか自分が負けた(笑)からって人を泥棒呼ばわりってひどくない?全問正解ありますよー。霧崎君、君と違って一点集中で時間を割いてきたからな。やっぱムカつくね。初会話がこれって。


「え?してないよ。私社会しか力入れなかったから他の教科平均だったしね」


「っは平均?社会だけってバカじゃね。やらなくても20位なんて楽勝で入れるだろ、普通」



 嫌味もほどほどにしろやぁー!!人が下手に出て「霧崎君てすごいね!」の意味込めて吐いたセリフに対しての答えがこれ?調子乗るなよこのやろーー!やばいわ。ニヤニヤするどころじゃない。私はもっと笑える反応を期待してたんだけど?いやこれはこれで笑えるけども。今は怒りしか湧いてこんぞ。霧崎君……いや霧崎!君をフルボッコにすると心に誓おう。しないと気が済まない!こんなに人にバカにされたの初めてですわ。しかもクラスメートに。霧崎=我儘 くらいにしか考えてなっかたけど甘かった。人を見下した態度に俺天才!な発言。私の笑いを奪い、怒りに変えたその報い……味あわせてやるからな!!



「そうだよね!今回はちょっと一つの教科に偏り過ぎちゃったかな。次のテストは全教科・・・で頑張ってみるよ」


「無駄な努力だと思うけどな。ま、精々足掻けば?」


「(ブチッ)うん。じゃあ霧崎君も次は社会も一位になれるように頑張ってね」


 

 もう霧崎の発言にはつっこまない!次のテストでボロクソにしてやる。

 












評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ