表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

初めの計画

ちょっと短い気がしないでもないです。

 ニヤニヤサイドに回ってからここ数日。

事あるごとに―イラッとしか感じなかったのがあら不思議。

みるみるうちに、草が生えてくではありませんか!

ぐふふふふっあっ……みんな止めてー。

思わず笑いがこぼれてしまってるけどっ。

ブツブツ言ってるかもだけどっ。

そんなイタい子見るような目で私を見ないで!?

あぁ霧崎君お前もか……っ!


 ダメだ。

危ない危ない電波ちゃんになってしまう所だった。

ワラ草自粛。


 ところで彼を観察していく中で新しい発見があった。

霧崎君はかなりおプライドが高いようだ。

俺様だし当然っちゃあ当然だが、いい面で負けず嫌いな部分もあるようで。

競うとなれば一位を獲りに行くような性格でもある。

 

 だから新しいプランを立ててみた。

私は勉強に関しては予習も復習もしっかりやるから、テストではなかなかの点数が取れる。

そしてこの学校では学年の士気を高めるため、各教科20位以内の名前が貼り出されたりする。

この制度を存分に使い、彼の反応を楽しもうではないか!

特にガリガリやってきたわけでもないから彼の一位には手を伸ばしたこともないんだけれど。

 ねらい目は、情報量の多い社会です。

さあ私の笑いへの道よ、今こそ解き放たれよー!






 結果は、僅差であったが七福神所属腹丸出しの神が微笑む形となった。

朝は五時起きで単語を覚え、PCを封印し睡眠時間も7時間とったんだもの。

かつてこれほど勉学に勤しんだことがあったであろうか。

霧崎君観察日記を一時中断した甲斐があったというものだ。

 何やってるんだ、だって?

せ、世間体なんて知るもんか!

笑いこそが私のアイデンティティーであり青春なんだっ!

そのためなら手間暇惜しむつもりはない。


 

 おっと、彼が帰ってきたようだ。

どうかなどうかな?

ちゃーんと社会の掲示の方は見てくれたかな?

そして見つけたか、一番上にある私の名前を。

というか自分の名前がランクダウンしているのを!

ちなみに霧崎君は社会以外全てトップでした。

 ふふっ……。

今、わたくし高揚しております。

彼はどんな反応を見せてくれるのだろうか。

怒りかな、はたまた悔し泣きでもしちゃうかな?

もしかすると冷静を装ってくれちゃったりするのかも。

どうなる、霧崎君!




 ドキドキ、ニヤニヤしながら見つめていると、不意に彼と目が合った。

そして、少し両目を見開いたかと思うと、こちらへやってきた。






……あ?








ワラ草=ww


お腹出してる七福神の神=笑いの神

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ