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転生したらチェーンソーだったのでスキル強化で最強を目指す!  作者: ふぃる汰


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63/63

63 オレたちの冒険はこれからだぜ!



「いや~派手に殺ったね~」



「……おなか、すいた」



「ごはん屋さんに行くみゃ~」



「その前に、服を洗わないと」



「わっほんとだめっちゃ汚れちゃってるじゃ~ん」



「洗濯屋さんに行くみゃ~」



「……おふろ、はいりたい」



 文字通り死屍累々の地下オークション会場の出入り口で、4人の異世界女子たちが服の返り血を気にしている。

デイルタッカーシティで行なわれていた悪行を盛大に潰して、悪行に加担していたシティリーダーのドミンゲスもぶち殺した。



「ブォン、ドッドッド(これで少しは、この街も平和になったかな)」



「ぎゅいぎゅい、エネルギー残量は大丈夫?」



「ギュインギュイン(まだまだイケるぜ)」



 アナベルに抱えられ、全てが息絶えた地下オークション会場を後にする。

いや、正確には息絶えたのはオークションに参加していた人間どもだけだな。

オレたちは全員人間じゃないし。



「あの人たち、どうする~?」



「ほっとけばいいみゃ~。魔物たちが綺麗にしてくれるみゃ~」



「……ニンゲン、ごはん」



 会場の中には、オークションの為に捕らえられていた魔物たちが解き放たれて死んだ人間たちを貪っている。

きっと、捕まってからロクにメシも食わせてもらえていなかったのだろう。

まさか捕まえたヤツも自分が食われる側になるとは思っていなかっただろうな。



「服洗って~お風呂入って~ごはん食べて~……その後はどうしよっか?」



「今回の地下オークションの件がどうなるか次第。場合によっては、わたしたちがお尋ね者になる」



「せっかくオークション目的の獣人ハンターが死んだのに、今度は懸賞金とかかけられて賞金ハンターに追われる日々みゃ!? それは嫌だみゃ~!」



「……ハンター、かえりうち」



「ブォンブォオオオオオン!(オレたちが力を合わせればハンターもただの伐採ポイントだぜ!)」



 さすがにこんな大殺戮イベントを決行しちまった後じゃ、オレたちの評価がどうなるのかは分からない。

オレとしては自身の正義を貫いただけだけど、世間じゃどう思われるかはまた別だからな。



「もし街を追い出されちゃったら、どこ行こっか~」



「……ウチ、サキテスシティ、いきたい」



「チャウっちマジで言ってる~!? あそこで博士殺しちゃったのチャウっちじゃ~ん」



「戻ったら、捕まるかも」



「はいはいは~い! それならみゃ~の故郷に行くみゃ~! みんなとなら安全に帰れそうみゃ~!」



「獣人の棲み処か~。それも面白そうだよね~!」



 デイルタッカーシティを追い出されたりお尋ね者にされる可能性もあるのに、みんな呑気なもんだぜ。



「(あ、そういえばさっきの地下オークションブチ殺しまくりショーのおかげで伐採ポイントがかなり貯まったんだよな)」



【伐採スキルシステム起動】

・名称:チェーンソー/ヤイバ

・装備者:自律式駆動人形/アナベル

・エネルギー残量:55%

・モード切換:ノーマル、エコ、ジェット

・必殺技:キックバックLv2[-5%]、ドロップスラッシュ[-10%]、スクリューラッシュ[-10%]

・伐採ポイント:620BP

・習得スキル:自律駆動Lv2、言語理解、ソーラーチャージLv2、ボイス機能、軽量化、視界拡張、防水機能

・習得可能スキル:伐採効率上昇[300BP]、自律駆動Lv3[400BP]、オートメンテナンス[500BP]、ボイス機能Lv2[600BP]、視界拡張Lv2[600BP]、ウォッシャーモード[650BP]



 620BPか……今なら、ボイス機能をLv2に出来るな。

旅の仲間も増えたし、もうちょっと喋れた方がいいもんな……よし、ちょっと習得してみよう。



【600BPを消費して『ボイス機能Lv2』を習得しますか?】



「ブォン!(習得するぜ!)」



【習得スキル『ボイス機能』が『ボイス機能Lv2』にアップグレードされました】



「__ゴキゲンヨウ、ショクン」



 おお、今まで1単語だったのに2単語まとめて発声できるようになったぜ!



「ぎゅいっちが喋った!」



「ぎゅいぎゅい、今までよりも機能が上がってる気がする」



「__オンセイ、キョウカ」



「……おんせい、きょうか?」



「あはは! チャウンシーが真似してるみゃ~!」



 おお、やっぱ2単語発声できると会話してる感が一気に上がるな!



「それじゃあ、そろそろ行こっか~」



「まずはお風呂と洗濯、それからごはんみゃ~」



「……おふろ、ごはん」



「お風呂で食事は、逆に非効率」



 深夜のデイルタッカーシティを、地下から出てきた血まみれの女子4人組が歩いて行く。

そんな女子たちと一緒にいるのは、意志を持ったチェーンソー。



「(異世界に来てまだそんなに経ってないのに、随分と濃い日々を過ごしてる気がするぜ)」



 そして、これから先も色々なトラブルに巻き込まれそうな気がするぜ。

でも大丈夫……オレたちはどんな困難だって乗り越えられる。

みんなで一緒に、この世界を楽しもうぜ!



「ブロロロロン! ギュインギュイン!(オレたちの冒険は、これからだぜ!)」



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