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僕じゃない叫び

その時、誰もが悲鳴をあげた。


カロンが、そんな事するか?


臆病なドラゴン。


誇るべき翼を持つ者は、大人になる事を拒み、


このしょうもない城に住み着いていた。


数々の爬虫類達の中に居場所を求めた孤独なドラゴン。


側にいたのは、心優しい沙羅だったと聞く。


「アレンが、何かしたんだろう?」


戻ってくる城主との挙式準備をしていた僕は、信じられなかった。


アレン。


僕と同じ顔をしているからって、


中身までは、違うだろう。


僕が言うのも、変だけど。


裏のない奴だと、思いたい。


アレンに好意を持っていた者達は、カロンを憎んだ。


理由も聞かず、責め立てる。


アロンを殺すべきだと、口々に叫んだ。


「話を聞かないと」


僕は、止めたが、誰も、聞かなかった。


「沙羅は、味方をするの?」


「決めつけは、よくない」


シャイルニアは、笑った。


「沙羅だって、私を意地悪な奴だと決めつけていたでしょう?」


話す顔が、歪んだ、


「私が、精神的に不安定になって、あなたを虐待しているって」


勿論、そう思っている。


「あなたが、私に虐められてるって、思っている人だけではない」


「え?どういう事?」


シャイルニアは、唇の端を歪ませて笑った。


僕も、続けて言おうとしたが、外の騒ぎが大きくて、慌てて、出て行った。


カロンが、何人もの男達に捕まっていた。


「カロン」


どうして、隠れていなかった?


どうして、アレンを襲った?


僕は、アレンの顔を見て、背筋が寒くなった。


僕の顔だ。


額から、鼻筋。上唇まで、ぱっくり切れている。


ゾッとした。


「何があった?」


カロンは、やむおえず、襲ったんだ。


僕は、カロンの行動を正当化する為、理由を探した。


そんな事をする子じゃない。


「殺せ!」


「そうだ。このまま、大人になったら、手が負えない!」


誰もが、小さく震えるカロンを攻めた。


「カロンが、そんな事をする訳がない。きっと、理由がある」


「何を言う?お前も仲間か?」


皆の目が、僕に、注がれた。


「アレンが、お前に気がないから、カロンにやらせたんだろう?」


「そうよ」


女達が騒いだ。


「最近、身なりとか、気にしていたものな」


「沙羅が犯人だ」


誰もが、僕を睨んでいた。

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