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ここが異世界

・・・どうして、ここに、閉じ込められているか・・・


彼らが勝手に住み着き、城主を困らせているのではなかったのか。


屋根には、爬虫類が住み着き


暗黒とおまじないの世界。


異世界。


僕は、全く異なる世界に飛ばされていた。


沙羅の体を与えられて。


「勝手に住み着いているんじゃなかったのか」


「こんな所に、住み着くか?」


骸骨は、歯をカタカタ言わせて、怒っていた。


「儂は、こんな所に住み着くような人間じゃない」


「人間?人間じゃないだろう?」


「元・・・人間と言うか。いや・・・まだ、人間」


話しているうちに骸骨は、興奮してきた。


下顎が、カタカタと外れそうになる。


「伯爵・・・興奮しないで」


緑と黒の粘液に、固まった化け物が、口を開いた。


ようやくだ。


「伯爵。なんて・・・懐かしい響きだ。ようやく、口を開く気になったな」


骸骨は、元、伯爵だったらしい。


感慨深げに、怪物を見下ろした。


「思い出したよ。儂が、何者だったか」


きっと、生身の体だったら、涙を溢す所なんだろうな。


カタカタ言っていた下顎の震えが止まった。


「元は、儂の城だったのに」


「え?」


「本当に、何も知らないんだな。違う魂を持つ者よ」


「・・・と言う事は」


シャイルニアは、何者?待て、シャイルニアだって、城主の子供でないかもしれない。


「この城の主人は、一体?」


「魔物だよ」


そういうのが一番怪しい怪物が言った。


「君は、一体、誰?」


「私は・・・」


「ザーラは、まだ、記憶が戻りきっていないんだ」


伯爵が言う。


「怪物ではない。ただの村娘だ。見てしまった為に閉じ込められた。元の姿に戻らないように、封印されてね」


「伯爵。何を見たかは、思い出さないし・・・話すと良くない事が起きると思う」


ザーラが話す度に、緑色の液体が、飛び散る。


「・・・じゃぁ・・・ここの城主が、君らを閉じ込めたって事?」


さっき、ザーラの中で、見た沙彩は、幻覚だったのか。


僕は、その中でも、彼女を死に至らせている。


「だいたい・・・今まで、誰も、ここまで、辿り着けなかったのに、どうして、君は、辿り着けたのかな」


西の城には、誰も、辿り着けない。


僕も、そう聞いていた。


「こんなに、簡単に辿り着けるなんて」


思わず、3人が顔を合わせて瞬間。


屋根裏から、大きな悲鳴が上がった。

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