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チートな異世界戦記  作者: sasurai
第一章 用意周到
7/29

第六話 して良いことと悪いことはちゃんと考えてから実行するべし

この間初の感想をもらいました。


おまけにPV一万超えていました。


書いてた本人からすればびっくりです。


この作品を読んでる人に感謝を。


それでは始まります。


---------------------sideリリス------------------------

まずい、止めなきゃ!

逆上した傭兵はこのギルドの中でも上位の実力者だ。

戦ったらいくら鎧を着ていても切られてしまう


「ま、待って。ギルド同士の決闘は禁止されているよ!」

そういったが喧嘩を売られた当の青年は呑気に言った。


「大丈夫だよ。俺はまだ登録してないし。」


(そういうことじゃ無いのに!)


心の中で突っ込んでこれから切られるであろう青年に逃げろと告げようとした。が。


「オオオオオオオオォォォォォォォォッッッ!!!!!」


すぐそこまで来てもう警告は無意味だ。


(もう間に合わない!)


これから起こることに目をつぶる。しかし。


ギィンッ

カランカラン


人が倒れた音がしない。

恐る恐る目をあけるとそこには傭兵の金属性の大剣が半ばからきれいに切断されその後ろで立っている青年の場面だった。





---------------------side out------------------------

リリスが何か言おうとしていたが竜也は気付かない。


「オオオオオオオオォォォォォォォォッッッ!!!!!」


傭兵が大声を上げながら切りかかって来る。うざい。

戦意を喪失させるために武器を斬ることにした。

技は親父直伝ので。


抜刀

一閃

納刀


これだけの作業だがほとんど誰にも見えなかった。


ギィンッ

カランカラン


すれ違いざまに斬ったのでいま、大男の傭兵は後ろにいる。

襲ってきた傭兵も見ていた傭兵も息を飲んだ。

大剣を斬り裂いたことに驚嘆したようだ。


「武器は、その状態だし。どうする?」


呆けたようにしていた大男の傭兵は一瞬で立ち直り、「ま、まだだっ!!」と叫んで何やらぶつぶつ言っている。

すると、周りに炎の玉が八つ現れた。

大きさはちょうどバスケットボール並だ。

こいつ魔法も使うのか。似合わん。


「ははははは!どうだ。これでもまだやるか!?」


おそらく剣技では勝てないため魔法で勝負ということだろう。


「火炎魔法。ファイヤーボール。発動。」

面白いので俺もやってみることに。


人差し指を天井に向け俺の知っている魔法を唱える。

いやー。

ファイヤーボールはやっぱり基礎だよね。


「へ、なんだその小っこいのは!」


大男の傭兵はゲラゲラ笑う。

俺のファイヤーボールは最初に小さく作っておいた。

笑ってられるのも今のうちだい。

ファイヤーボールに大きくなれと心の中で念じる。


「「「「「なっ!」」」」」

他の奴らも驚いている。

まー、手のひらサイズの火球が一気に十数倍になったのには誰でも驚くだろう。

というか熱いな。なんか熱気だけで火傷しそうだ。


(甲冑に後で新しい特性でも付けようかな)


件の傭兵はその圧倒的な魔力と技量に腰を抜かしていた。

集中力が切れたためか男が出した炎の球は消えている。


「まだやる?」


ブンブンと必死に首を振る傭兵。


「よろしい。」

ちょっとやり過ぎたかな?


戦意喪失したやつには目もくれないでリリスのところまで戻る。


「なー、リリス。待っている間依頼書見たいんだけど、どの程度がいいんだろう?」


リリスに最初はどのランクで始まるのか聞く。が。


「・・・。」


「リリス?」


「・・・。」


「おーい?」


「・・・。」


「ふっ。」


「ひゃーー!!」

あまりにも茫然としていたんで耳に必殺の「ふっ」をやってやった。

面白い反応だ。


「ななななななな!!!」


「おっ、気がついた。」


「何したのっ!?」


「えっ?耳にふってしただけだよ?」


「い、いい君!そんなこと他の女性にはしちゃダメだよ!」


今までのゆるゆるは何処えやら。

凄い剣幕で迫る。近いって。


「あー、うん。分かった分かった。あ、俺本条竜也。竜也って呼んでくれ。」


「リューヤ?珍しい名前ね。」

やっぱり珍しいよねー。他人事みたいに呟く。おっとそんなことより


「なー、リリス。俺の最初のクエストって何がいいかな?」

餅は餅屋に。いくらゆるくても、それくらいの検討は立てられるだろう。


「最初に受けられそうなクエストってこと?・・・うーん。それならこのF〰Dまでねー。」


紙の束を取り出して数枚の紙を見せる。


「どうしてF〰Dまで?」


「あー、そっか。まだ説明してなかったよね。それじゃー。まずはギルドの説明からね。

本当は申請してからなんだけど。」


・・・。

・・・・・・・。




ふむ。要約するとこんな感じ。


ギルドにはそれぞれカードがあり、ギルドに入ると配られる。

クエストには討伐、捕獲、退治、護衛、雑事の五つある。

そのランク付けはF〰Sその上の特級がある。

ランクを上げるには自分のランクの上のものを受ける。

一つ上は二回、二つ上は一回成功するだけでランクが一つ上がる。

受注したあと契約破棄、または失敗すると違約金を支払う場合がある。

受けられるクエストは一つ。

受けたクエストはそのギルドでしか報酬を支払わない。


こんな感じだろう。まだいくつか言っていた気がするが。まあー、覚えていないなら大したこと無いだろう。


「以上よ。分かった?」


「ああ。あんがと。」


礼を言った。ちょうどその時ヤーケン君が帰ってきた。


「お、お待たせしし、しました!どどどどうぞギルドカードです!」

お、これがギルドカードか!金属で出来てる。


「そそそ、それではギギギギギルドのごごご、ご説明を・・・。」


「あ、ヤーケン君。それ、あたしがもう説明したよ?」


「え?ああああ、そっそうでしたか!」

涙目になりながら、安堵のため息をだすヤーケン君。もう、俺は常時恐れられる人決定だな。


「どうするー。依頼受けていく?」


リリスは満面の笑み。見ているこっちまで頬がにやける。もっともヘルム越しで周りに気付かれなかったが。


「それじゃー、これで。」


ギルドランク:D

報奨金:銀貨二枚

契約金:なし

依頼:討伐

依頼主:ただの釣り人

討伐対象:キングジャナー

特記事項:無し

依頼者コメント:ミナール川で釣りをしていたらいきなりキングジャナーに襲われた。

逃げ切ることが出来たのだが、奴はそこを縄張りにしやがった。

このままじゃ俺の大好きな釣りが出来ねー。

一刻も早く討伐してくれ。


まるっきりモンハン。まー金を稼ぐには討伐依頼がもってこいだろう。


「いきなり、大丈夫?」


「大丈夫大丈夫。」

この鎧は破壊不可能ッすから。


「そう。じゃー、はい。受注したわよ。」

印鑑を何処からか取り出し版を押した。依頼書を俺に渡す。


「サンキュー。それじゃ言ってくるね。」

受け取った俺はそのまま町の外に出た。


場所が何処だか分からずにまたうろうろするはめになってしまった。

今度から地図を買おう。


お待たせしました。

次回から本格的なクエスト開始です。

どんなモンスターにするかは決まっているのですが。

肝心の出会い方を考えている最中です。


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