第二話 人生は上手くいかない
忙しすぎて間違えて投稿してしまったので。
直しました。
「やーっと着いた!!」
歩き始めて3時間くらいたって段々空が赤くなり始めた。
このままじゃまずいと思ったので途中から能力を使ってここまできた。
使った能力は縮地。
滅茶苦茶な速さにびっくりしてこけそうになったのは危なかった。
なんせ高速移動中に転べばひどいことになるのはぼ確実だった。
ちなみにこれを使ったら30分位で着いた。さっさと使えば良かった。
「む?旅人か?」
おおー。門番がいるこの世界では当たり前かもしんないけど。門番さんは俺の服装に興味があるようだ。この世界に、上下黒のジャージなんて無いもんね。
「はい、まだ駆け出しで田舎から出てきたばかりで。」
挨拶もそこそこに入ろうとする。
「待て!」
え?何々?もしかして通行税を払えってやつ?勘弁してくれ。俺無一文なのに。
「何ですか?」
表面上は平静に。
「君はこれからどこに行くんだい?」
どうやら、通行税云々では無いご様子。
「お金を稼ぎに来たんですけど。今、どこか開いていますか?」
「この町は今の時間帯にはもう店が閉まっているんだ。数件の武器防具屋や酒場や宿屋ぐらいは開いているが金を稼げるのはもう開いていないはずだ。」
マジデ。
「そうですか。じゃー今日は宿に泊まって明日から仕事を探すことにします。」
正直に金がないと言ってもいいのだがそれでどうにかなるわけでもないので適当に言うことにした。
「そうか。うむ。気をつけてな。」
めっさいい人。
「はい。」
さてこれからどうしよう無一文なので宿に泊まれません。
仕方なく俺は裏路地に入り人気のないところまで行きます。
何するのかだって?それはこれからのお楽しみ。
「ここら辺でいいだろう。・・・ん?」
奥の方と後ろから人の気配がする。
人数は三人。
後ろに一人、前に二人。
おそらく、あまり育ちのいい部類ではない。
視線に多少殺気がこもっている。
が、竜也にとってはそんなことはどうでもいい。
(まいったな。人目につかないどころか悪い人たちに目を付けられたな。仕方ない、彼らにはおかえりしてもらうか。)
もちろん話し合いで解決出来そうもないので力にものを言わせる方法で。
来た道を引き返そうとしたが痩せた男が前に立ちふさがった。
手にはナイフを持っている。
慌てて逃げるフリをしたが後ろから二人分の靴音が聞こえる。
完全に挟まれた。
「よう兄ちゃん。こんな奥まで何の用だ?」
後ろのリーダー格ッぽいやつが話かけてきた。
「道に迷ってね、でももう大丈夫。帰り道が分かったし。」
すっとボケた反応をするが、三人とも声を押し殺して笑っている。必死に虚勢を張っていると思っているらしい。
三人に気づかれないように観察する。
一人は痩せたナイフ持ち。
一人は中肉中背だが髭を生やしている男。
もう一人が二mもある巨漢でこの路地じゃ狭そうだ。
「そうかそうか。なー兄ちゃん俺たち結構苦しい生活してんだよ。兄ちゃんの持っているもの全部くれれば、俺らもう一度やり直せんだ。」
だからよーと言ってくる。
「兄ちゃんの持ってるもん全部ここに置いてってくれ。」
ヒヒヒと下品に笑って迫ってくる三人組み。対して俺は。
「そうなんだ。でもあいにく俺は金を持っていない。」
そう言ってみるがだからと言って彼らがはいそうですかなんて通すわけない。
「嘘はいけないよ兄ちゃん。」
そう言ってリーダー格の男はナイフ持ちに目くばせする。
それを受け取ったナイフ持ちが後ろから迫ってくる。
(もういいだろう。)
次の瞬間思い切りナイフ男に後ろ蹴りをお見舞いする。
「ぐえっ!!」
吹っ飛んでいくナイフ男。
「てっ、てめ~!!」
リーダーが掴みかかってきたが逆に俺が掴んで頭突きを入れてやった。
「ふごっ!!」
鼻を押さえて転げまわる。その後ろにいた巨漢が殴りかかってきた。
「この野郎!!」
当たる寸前にかがみこんで突っ込んできた巨漢の腹に正拳突きをくらわす。
「うぐっ!!」
さらに襟と腰のズボン辺りを掴んで柔道の肩車の要領で地面に叩きつける。
「ぎゃっ!!」
三人片づけたが五分もかからなかった。
片づけ終わったので適当に脅しておくことに。
「二度とその顔を見せるな。」
こう言えば大抵のやつらはビビって逃げる。
三人は「ヒィ~。」と言いながら逃げていった。
今度こそ誰もいなくなった。
「よし。始めるか。」
空中に手をかざしあるものをイメージしながら。
「空想物固定。用途は武器。種類は剣。名前はロングソード。数は三つ。空想具現化。」
同じように光、そこにはロングソード(鞘に入っている状態)があった。数は指定した通り三つ。これを武器屋に売って資金を稼ごうという魂胆だ。
「さーて、武器屋武器屋。」
大通りに出て店を探す。さすがに裏路地をうろうろしているわけにもいかない。
十分位歩き回ってこじんまりした武器屋を発見した。
(あそこにしよう)
まだ明りがついていたので急いで入った。
カランコロンッ
店に入ると店主と思わしきおっちゃんが店じまいしている。
「すいませんお客さん。もう店じまいなんですが?」
申し訳なさそうに言ってくる。
ふむ接客態度は悪くない。ここで売ろう。
「ちょっと買い取って欲しいんです。とりあえず見るだけでもいいので。」
ロングソードを机の上に置く。
仕方なし、という風に机に置かれたものを見る。スンマソ。
しかし、一本鞘から抜いた瞬間眼の色を変えた。
「こ、これは。中々上質のものですね。」
感心するように他の二本も見る。いえ、適当に作ったものですとは口に出しても言えない。
「どれくらいで買ってもらえますか?」
多少安くされてもそれでいいや。というかお金の価値基準が分からんので判断のしようがない。
「そーですね。この剣三本ですと銀貨五枚でどうでしょう?」
銅貨じゃなくて銀貨か。まずまずかな。
「それでお願いします。」
「はい、こちらが代金になります。」
どうもと言って受け取る。
ついでにいい宿場が無いか聞いてみよう。
「ここら辺で、安くて快適で飯が出る宿ってありますか?」
図々しかも知んないが武器屋をやっているんだからそこら辺は結構知っているはずだ。
「それでしたらこの店の向かいの宿などはどうでしょうか。今の条件にぴったり当てはまっていますよ。」
向かいが宿だったんか。武器屋探してたから気付かなかった。
おっちゃんに礼を言って向かいの店に入った。
すいません。
前回の話は一話すっ飛ばして投稿してしまいました。
すべて、レポートが悪いのです。
さて、今回は竜也君の異世界初のバトルです。
雑魚がかわいそうな程の強さです。