第十八話 分かっていても同じ過ちをしてしまう
一か月ぶりの投稿です。
明日レポート出さなきゃいけないのにやってしまいました。
屋敷の生活も二週間たった。
最初は戸惑いと失敗のトルネードだったけど最近は落ち着いてきてます。
今の俺の生活サイクルは、午前中にギルドに行くか錬成して作った金の人形等を商業ギルドに持って売るかだ。
資金面の流れに不審な点が表れないように、気を配っている。
あまり、大きな買い物ができないが日常生活では問題ない。
まあ、ギルドでは単純に経験値稼ぎが出来るというのもあるが。
午後の方はもっぱら図書館に行って知識を溜めている。
そのおかげでこの世界の色々なことを知ることが出来た。
歴史、魔法、モンスター図鑑、神話、植物図鑑etc・・・・・。
数えきれない程のたくさん読んだ。
読んでいるうちに気付いたがここって首都だったんだ。
国の名前は「マルベリア」。
大きさは少し小さく特色等は無いどう見ても弱小国。
だが、それに反してこの国の豊かさは善政をしいているからである。
難しい話は無しにしよう。
それで今日は何をしているかというと・・・。
「暇だ・・・。」
そう暇人になっていた。
ギルドの方ではこれといった依頼が無く。
人形の方も終わってしまってやることが無くなってしまったのではある。
ぶらぶら街を散策することも考えたが何か絶対に何かしらのトラブルが起こる予感がする。
「そういえばこの先に公園があるんだよな。」
暇なので行きましょう。これ決定事項。
広さは前に行った広場の二倍ほど。
遊具は何もないがベンチはあったのでその上で昼寝をすることにした。
横になり目を瞑る。
少々眠気が来たときに遠くで誰かが怒鳴り散らしている声が聞こえた。
無視して寝ようとしたが一向におさまる気配がないので見に行くことにした。
「まったく。人の気も知らないで・・・。ん?」
ベンチの裏側に何かあるぞ?
手を伸ばして取ってみると緑色の財布が落っこちていた。
「誰のだろう?」
まあ、後で何とかしよう。
財布をポケットに入れて騒ぎの元に急いだ。
入り口の付近で二人の男と一人のローブを被った人物がいた。
彼らのようだが、何かまた嫌な予感がする。
「何かあったのか?」
とりあえず話しかけてみる。
「それがあいつの財布が失くなっていてな。その前にぶつかった奴が怪しいって話を聞いているんだが。」
話を聞くって。怒鳴り散らすのがか?
「いい加減にしてほしい!私はもう行かせてもらうぞ!?」
って、ローブの人ここで逃亡するなよ。事態がややこしくなる。
「おい!まだ話は終わってねえぞ!!」
おいおい、何かやばいな。最早一色即発状態じゃん。
「まあ、もちt・・・違った。落ち着け。」
ちょっと言い間違えそうになった。
「なんだよ!お前は!!今とりこんでんだ。後にしろ!」
「そう言うなって。落とした財布ってのはどんなのだ?」
「緑色の財布だよ。ちゃんと閉まっていたのにいつの間にか失くなっていたんだよ!」
そう言ってローブの方を睨む。
竜也はさっき拾った財布を出す。
「もしかしてこれのことか?」
「あ!な、何でお前が持ってるんだよ!?」
そこで拾ったことを伝える。
「そ、そうだったのか。すまねえ。」
ローブの人に謝る。
「いや、気にしないでくれ。」
「すまないな、兄さん。」
こっちにも謝ってきた。
「もう、落とすなよ。」
二人は手を振りながら歩いて行った。
「やれやれ、とんだ目にあったな。・・・ところでそこの少年。」
うん?誰のことだ?
「そこの君だよ。助かった正直まいっていたんだよ。」
俺のことか。まあ、日本人は幼く見えるって言われるし。
「気にしないでくれ。」
「厚かましいかもしれしないが街の案内してくれないか?」
あれ?何か前にも同じようなことが・・・。
「いいよ。」
ぶっちゃけ暇だし。
「それでは頼む。」
まさかな。おんなじようなことが早々有るはずがない。
と思っていると。
「お嬢様。お時間にございます。」
ッ!?全く気がつかなかった!いつの間にか背後に立たれていた。
「むう、もうそんな時間か。すまない少年、またいつか会おう。」
そう言って後ろにいた人と一緒にどこかに行ってしまった。
(台風みたいな人だったな・・・。)
しかし、さっきのことといい今回のことといい俺にフラグ立ち過ぎじゃないかな?
俺、そんなことした覚えないんだが。
まあいいや。
でもこのままいくと、そのうちに森の中で美少女を助けたりとか闘技場で闘って優勝とかそういう展開がありそう。
元の世界でもそれなりにフラグがたっていたがこの世界はさらに多い。
まるでギャルゲーみたいに。
「そういえばこの間の人は一体どこの誰だったんだろう?」
さっきの人はって?彼女は何と言うかすぐに別れたのでそんなに気にならない。
そこで時間がちょうど昼頃になっていることに気づいて帰ることにした。
「ただいま。」
でかい扉を開けて家に入る。
「お帰りなさいませ。竜也様。」
「お腹減った。ご飯出来ている?」
その足はもう食堂に向いている
「はい。皆さまもうお待ちです。」
何というか皆食欲大魔神だな。
食堂に入り食事をした後今日の予定を聞いた。
セレス以外は外に行って買い出しをするみたいだ。
空想具現化や錬金術で生産は出来るがそれが出来るのは生物以外の物。
つまり食用となる物の生産は出来ない。
卵、食肉、穀物、野菜、果物。
これらは全て生物から生産されるのでこれも生産できない。
しかし、それ以外の。
例えば、リンや窒素等と言った化学肥料は生産が可能なのでこちらで栽培したりすることは出来る。
(まあ、俺が作り出した空間で土、水、空気を生成すれば場所の問題はクリアできるし定期的に繁殖と収穫を繰り返せば自給自足は出来るだろうが。問題はこの世界の農業を全く知らないことだよな。)
今まで武術のことばかりやらされたのでまともな農業の知識さえない。
精々小学校でチュウリップを育てたことがある位だ。
「そこら辺は図書館の知識と本場の人のやり方を見なきゃ始まらないだろう。」
食事を食べ終わって部屋でくつろいでいたがそろそろ図書館に行く時間なので立ち上がり支度を始めた。
またまた話がグダグダな感じになってしまいました。
最近色々なところで詰まってばかりです。
話の大筋しか完成していないのが原因なのでしょうか。
まあ、それでも何とか進んでいるので問題ないんでしょうが。
次回はちょっと残酷シーンが出るかもしれません。
あと竜也の本気が・・・。