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チートな異世界戦記  作者: sasurai
第一章 用意周到
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第十三話 kyな人は何処の世界にもいる

リアルの都合があり早めの投稿をします。

あれからいろんなとこを見て回った。

市場に始まり、ギルドや港、倉庫や武器・防具屋等一般的なものを見た。

最初はおのぼりさんなのかと思ったが、何か違った。

何というか何もかも初めて見たという感じで。

言葉使いも貴族が使っているような感じがしたし。

世間知らずの貴族の娘なのか?

まあ細かいことは直接聞けば良いか。


「とりあえず、主なところは回ったな。疲れてない?」

かれこれ、二時間位は歩き回ったからな。女の子にはつらいかも。


「いえ、大丈夫です。」

問題ないみたいだ。


「そっか。あ!あっちに広場があるけど行ってみる?」

もうひとつ見るべき場所がもう一つ有るのを忘れてた。


「はい!」

わくわくしているのが丸わかりの返事をしているよ。


大通りに入り城がある方向に向かうと真中に噴水がある広場に着いた。

遊ぶ子供たちの姿や買い物途中で立ち話している奥さんたち。

隅で露店を開いてアクセサリーや甘味を売っている。


「のどかな雰囲気ですね。とてもいいです。」


「そうだね。あそこに座って一休みする?」


疲れていないといっても疲労は溜まる。休める時には休んだ方がいいのだ。


「そうですね、それじゃ一休みしましょうか。」


フードで隠れているがかすかに微笑んでいるのが分かる。

噴水の近くにあるベンチに腰かける竜也とレイス。


「結構歩きましたね。」


うんと俺は返す。

しばらく二人は無言で遊ぶ子供たちや出店で商品を買う人たちを眺める。


(ホント、平和だな。)


竜也は武術の修業等で色々な場所に放り込まれて過ごしてきた。

中には彼自身が命の危機に瀕することが有ったのも一度や二度ではない。

そんなことを体験した彼だからこそ「平和」という言葉の素晴らしさは普通に暮らしている日本人よりも知っている。


「あれは、何を売っているんでしょうか?」


彼女の視線の先には果物の果肉を潰してそれを金属の箱に入れ、木の棒を入れ氷結の魔法を使ってデザートを作っていた。

現代で言うアイスに近いものである。


「なんだろうね?食べ物みたいだけど」


一応あれが何なのか分かっているがこの世界でどんなふうに呼ばれているか分からないので知らんふりをした。


「そうですね。美味しそうです。」


「喉も乾いたろうし買ってきてあげるよ。」


「え!いいですよ。」

ブンブンと首を横に振る。


「ちょうど俺も喉が渇いているしついでだよ。」

変に遠慮するのは分かっていたので自分も乾いていることにする。


「そ、そうですか?それじゃお願いします。」


俺はベンチから立ち店の前まで移動する。


「はい、いらっしゃい。」

どうやら若い女性が店主をしているようだ。


「これは何と言うんですか?」


「これは果物を使ったお菓子で氷菓子というんです。味はオレンジとリンゴ、それとバナナが有ります。おひとついかがですか?」

氷菓子か。かき氷みたいなものだな。というか果物の名前は同じなんだな。


新たな発見に驚きつつも店員にオレンジ味を二つ頼む。

お金を先に渡し受け取る。

走り回っている子供たちにぶつからないようにしながらレイスの居る所まで戻る。


「お待たせ、はい」


「ありがとうございます。」


氷菓子を手渡し二人で食べる。


「冷たくておいしいです。何て言うんですかこの食べ物?」


「氷菓子だって。これの他にもリンゴとバナナが有るみたい。」


「そうなんですか。」


しばらくの間は氷菓子のおかげで色々な話をしていた。

しかし、話に夢中で二人は公園の変化を感じ取れなかった。

最初に違和感を感じ取ったのは、竜也だった。


「あれ?」


「どうしたんですか?」


「・・・人がいない。」


「え?」


彼女も遅れて周りを見回し異変に気づいたようだ。

あれだけいた人の影は今は見当たらない。

すると、まるではかったかのようにレイスをしつこく追いかけまわしていた奴らが何処からともなく現れた。


「ちっ!」


すぐに氷菓子を捨てレイスの手を掴み反対方向に逃げようとしたが。


「!!」


すでにそこにも追手がいた。


(十人くらいか。)


囲んでいるのは皆ローブを羽織っているがそのうちの一人が前に出てきた。


「・・・お嬢様お戻りください。師範が待っておられます。」

少々低い声だが若い声だ。しかし、師範と言うのは?


「お願いです!もう少しこのまま・・・!」


「いけません!いつどんな輩がいるか分かりません。現に・・・。」

うん。何でおれの方を見る?


「そのような何処の馬の骨とも知らない者が寄ってきています。さ、早く安全な場所へ。」

酷い言われようだ。


「この方を悪く言うのは許しません!街を案内してくれた恩人なのですよ!?」


「街の観光など崇高なあなた様が行う行為では有りません。もうお戻りください。」

なんかイライラしてきた。


「・・・嫌です。」


「・・・。しかたが有りませんね。」


全員がローブを脱ぎ捨てる。

彼らは全員皮の鎧を付けていて弓や剣、杖等で武装していた。


「それでは力づくでお連れいたします!」

リーダー格の人物はすっきりした顔立ちに紫色の髪をした美青年だった。


「ついでにそこの者にはお嬢様を誘惑した罪によりしかるべき制裁を与えます。」

ヲイヲイ。なんてこと言うんだ。


「待ちなさい!この方は無関係です!」

フォローは有りがたいが全員聞いちゃいないな。というかもう・・・。


「言いてぇことはそれだけか?」

思い切り怒気を放つ。我慢の限界です。


「さっきから聞いてりゃ人のことを変人扱いしやがって。」

あまりの怒気に何人か怯む。


「しかも、レイスを力づくで連れて行くだと?」

一歩踏み出す。すると奴らも一歩下がる。


「お前らみたいなやつらに連れて行かせるわけにはいかねぇな。」


竜也は父親から他人に親切にすることの大切さを耳にタコが出来る位言い聞かせられた。

「困っている人は助けろ」。

「例えそれがどんなに強敵だとしても絶対に見捨てるな」と。

彼はそれを守ってきた。

いつしか彼は困っている人を見捨てられない人間になった。

それが、彼を突き動かす原動力になった。


「ふん、身の程知らずが・・・。」


そう鼻で笑いはき捨てる美青年。


「邪魔をするなら叩きつぶす!!」


こうして謎の追跡者と竜也の戦いの火蓋が切って下された。


もう何というか書きずらいです。

かっこいいこと言わせようとしてもなかなか当てはまらないです。

作者泣かせですね。

さて、次はほぼ丸々戦闘シーンになります。

難しいですが精いっぱい頑張って書きます。

誤字・脱字等がございましたらどうぞお知らせください。


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