浮遊大陸勢力2
戦士達や大聖堂の騎士団、冒険者が地下宝物庫でシークレットドアを探している時に、突如として現れた来た獣人種部隊を撃退し、さらに少し遅れて登場した天上人を不意打ちで倒したことでカードキーを入手したことから、浮遊大陸への道が開けた。それをキッカケに、大聖堂は冒険者を探索のため送り込んでいた。
管理官「長官!複数の建物で地上種の侵入を確認しました」
防衛長官「地上種?何をしに来たんだ?宝物庫からの転移で偶然入り込んだか?」
管理官「我々のカードキーが不正使用されているようです」
防衛長官「偶然ではないということか。やつらもよくカードキーの使い方がわかったな。地上には無い技術だろう?」
管理官「偶然ですかね」
防衛長官「迷い込んで調査しているだけならよいが、、、獣人兵をやって追い出せ」
管理官「わかりました」
防衛長官「監督官も派遣して、ここが浮遊大陸であり、不正侵入だから退去するよう地上種に警告させろ」
管理官「獣人兵と共に向かわせます」
防衛長官「モニターに侵入者を映し出せ」
そう言うと天井から下がる大型モニターに通路を進む地上種が映し出された。そしてモニター横には地図と映像位置が表示されていた。
防衛長官「まだ侵入したばかりか。これなら追い出せるだろう」
地図に表示された赤い丸印に向かって、緑の丸印が進んでいた。緑は味方、赤は侵入者を表していた。
管理官「長官!大聖堂に向かわせた獣人兵と調整技師が全滅しました」
防衛長官「なんだと!技師が失われたのは大損失だ。地上種め何を考えている!お前らのために夜を除去してやろうというのに、なんてことを!」
管理官「いかが致しましょう」
防衛長官「再度兵を送れ。今度は技師の代わりに監督官を送り、大聖堂にいる奴らに、状況と目的を説明しろ」
管理官「了解しました」
貴重な技師を失ったことと、地上種の考えがわからないことに長官はイライラしていた。
というのも、天球管理室からの報告で、闇の宝珠が持ち出された可能性について報告があり、現地確認をしたところ、闇の宝珠は祭壇から消え、いるはずのコボルト王もいなかったからだ。
コボルト王に唆された地上種の犯行という線が消え、地上種が闇の宝珠を持ち出した理由がますます分からなくなった。
防衛長官「夜の訪れを地上種が望んでいるというのか?奴らには不利なことしかないのは、百も承知のはず。何故だ。これがわからん」
管理官「その点につきましては、現在、地上に学者を派遣して調査しておりますゆえ、しばしお待ち下さい」
防衛長官「何かわかればよいが」
管理官「理由の調査もよいですが、今は侵入が増えていることも不思議です。ここが浮遊大陸とわかっているのに次から次へと侵入してきます。何かこの浮遊大陸に目的があるのではないでしょうか」
防衛長官「浮遊大陸のことなど、御伽噺でしか知らない地上種だぞ?御伽噺の土地を見つけて歓喜しているとでもいうのか」
管理官「その可能性もありますが、それであれば我が兵と戦うのはおかしいですね」
防衛長官「やはり闇の宝珠を奪った理由が、問題の中心にありそうだな」
防衛長官はまた頭を抱えてしまった。