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宝物庫遭遇戦

付近の調査をしていた冒険者が叫んだ!


「敵襲!敵襲!!」


敵かどうかは今は関係ない。すぐに異変を皆に知らせるセリフだった。

その声に直ぐに他の冒険者たちも反応した。


騎士「迎え撃て!」


ドアから出てきた獣人種は、戦闘態勢で話し合いという空気ではなかった。


各パーティーの前衛が敵に切り込んでいった。

同時に後衛は補助すべく、魔法の詠唱を始めた。

敵と前衛がぶつかり、切り結んだとき、後衛の睡眠魔法を始め、色々な魔法が炸裂した。

しかし睡眠で倒れるものはいなかった。


戦士「なんだとっ!睡眠が効いてないぞーーー!」


後衛に向かって叫んだ。

すぐさま攻撃魔法が飛んできて、こちらは効いているようだが、どうにもおかしい。


魔剣「あまり魔法が効いてないぞ!というか、コイツら固い!」


その時誰かがさけんだ。

「こいつらヨスギルアーマー使ってるぞ!」


敵が着用していたのは、浮遊大陸の技術であるヨスギル魔法金属を使った鎧だった。


戦士「ミスギルとヨスギルじゃ分が悪い!補助魔法を頼む!」


武器を魔法でエンチャントし、切れ味などが増加した。これでなんとか対抗できるはずだ。


僧侶「麻痺も沈黙も効いてないようです。おかしいですねぇ」


魔法使い「氷結魔法もなんとか効いてるけど、いつもほどじゃないね。ヨスギル製の魔法防御効果なのかな」


数は冒険者側が多く、補助魔法の効果もあってか、だんだん敵を排除していった。

その時、新たにドアから何者かが出てきた。


?「何だってんだよ。まったく」

??「誤報じゃねえのかぁ?メンドクセー」


そんなセリフを吐き、頭をかきながらドアから人が2人出てきた。

2人の顔は目の前の戦闘音で、ハッと変わった。


?「何だコレ、、、」

??「おいおいおいおいぃぃぃぃ」


その時、スカウトが素早く動いた。

片方の背後に回ると素早く首を裂いた。

同じく別パーティーの暗殺職も、もう一人の背後に回って首を刎ねた。

2つの体はバタリと地面に倒れた。


二人を倒した後に、ドアを軽く開けて、奥を確認するが、誰もいなかった。これ以上の奇襲はないと判断し、スカウトと暗殺職は小競り合いを続ける獣人種の背後から攻撃した。

前後から攻撃され、流石に対応が出来なくなった獣人種は数を減らしていき、最後の一人がついに倒れた。


戦士「ふぅ。何なんだこいつら」


魔剣「ヨスギル製品持ちとか、どういうことだ?王の秘蔵の部隊だったのか?」


騎士「ここで発見されたヨスギル製品は、我が大聖堂の上級騎士が着用している。君らの言う通り、王の秘蔵部隊かもしれんな」


スカウト「それにしてはおかしいぜ」


そう言うと、スカウトは謎のドアから出てきた2体の死体を指さした。


スカウト「あいつら、地上種だ。天上人だぜ」


騎士「質問せずに殺したのは不味かったな」


暗殺者「だが変に加勢されては困る。さっさと始末して正解だろう」


騎士「天上人か。冒険者にも、何人かいたな」


戦士「地下種である獣人種と地上種の混合パーティーだったとは考えられませんね。相性的に聞いたことありません」


騎士「なるほどな。だとすると天上人に追いつめられた獣人種が、ドアから出てきて、こちらと遭遇。奴らとしては前後に敵を抱えた状況だった可能性もあるな」


スカウト「天上人は追い詰めてるって感じじゃなかったぜ。油断しまくりだ」


暗殺職「それには同意する」


騎士「というと、その天上人は何故獣人種のあとから出てきたんだ?獣人種は王の秘蔵の部隊だったのか?とりあえず上に報告するか。再び襲撃があるやも知れん。警備の準備をしておけよ!」




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