宝物庫
一行が戦闘をした部屋に、ただ1つあったドアには鍵がかかっておらず、ドアを開けると、15m四方の部屋があり、その中央にそれはあった。
部屋の中央には台座があり、台座を囲むように4つの燭台が立って光を灯していた。
台座の上には玉があった。
スカウト「あれが闇の宝珠か?」
戦士「今度こそ、本物だよな?」
慎重に部屋に入った一行は、飾られている玉をみていた。
すると大音量で警報が鳴った。
スカウト「まずい!玉を取って離脱するぞ!!」
戦士が素早く動くと、玉を台座からかすめ取った。
僧侶「スリッパで離脱する!!」
僧侶の声のする方を目指して皆走った。
一方人間騎士たちのパーティーも、獣人騎士がスリッパを叩きつけるべく、収納ボックスから取り出していた。
連続して2つの閃光が部屋を照らした。
光りが消えたとき、部屋から戦士や人間騎士たちの姿は無かった。
そして、部屋には新たな人影が現れていた。
???「なんてことだ、コボルトの誤侵入じゃなくて、闇の宝珠を盗まれたか」
??「宝珠をかえせ!」
???「それを言っても始まらん。報告に戻るぞ」
??「くそっ!最悪の事態が起こる前にどうにかせねば」
2人の影は閃光を発することなく、宝物庫から消え去った・・・
地上に離脱できたパーティーは、互いの無事を喜んだ。
戦士「なんだったんでしょうね」
人間騎士「わからんが、いい出来事じゃないのは間違いないな」
獣人騎士「今度こそ本物だろうよ。さあ大聖堂へ行ってこい」
そう言って戦士の肩をポンと叩くと、戦士は少し前につんのめった。
戦士「これまでありがとう。もう1組とも合流出来たら、山分けしよう」
人間騎士「ああ、そうだな。じゃあ、俺たちはギルドで待ってるぜ」
そういってパーティーは別れた。
僧侶「さて、長い探索でしたが、これで終わりですね」
スカウト「色々あったが、一番の出来事は、儲けがデカかったことだな」
魔法使い「あれはうれしかったなー」
魔剣「冒険者1のパーティーも気になるが、どこにいるかわからんのでは、どうしようもない。我々は我々が出来ることをしよう」
そう言って大聖堂への道を進んだ。
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