食事処にて
食事処
冒険者1「あんたらよく見かけるな」
食事をするパーティーの元に冒険者が訪ねてきた。
魔剣「ああ、お気に入りなんでな」
冒険者1「そうかい、俺たちもだぜ」
冒険者2「あなたたちを地下9階で見たのよ」
スカウト「ほう」
冒険者2「私たちは違う地方からここに来たんだけど、地下深くに行くほど闇の宝珠の力が強くて、
地下種が強くなるのは同じみたいだね」
僧侶「そうですね、地下に行くほど強くなっていますね」
冒険者1「どの地方でも地下深くなら宝珠の力が強くなるって、不思議じゃねーか?」
スカウト「どういうことだ?」
冒険者2「だって、ダンジョンの王が宝珠を護ってるんでしょう?だったら地下のある一点から力が放出されていることになるよね?」
スカウト「そうだろうな」
冒険者1「だったら、違う地方の地下でも強いのはおかしくねーかと思ってな」
冒険者2「そこに気づいて情報収集に切り替えたのよ、私たち」
魔剣「ほか地方のことを知らない俺たちには、考えつかなかった内容だな」
僧侶「なぜそんな話をしたんです?」
冒険者1「地下下層で見かけたってのと、ここをよく利用するナカマってのが理由かな」
魔法使い「なかま?」
冒険者2「いつもあんたたち言ってるじゃない。塩の利いた肉はたまらーんって」
冒険者1「俺たちも同じ理由だったんだよ」
そう言うと冒険者1は親指で自分たちの後ろのテーブルを指した。
そこには彼らの仲間が肉に食いついていた。
スカウト「なるほどな」
僧侶「なにかわかったら、お知らせしますよ。ここにいればね」
冒険者1「ありがてぇな。頼むぜ」
冒険者2「あ、あの人たちも来たよ。話に行こうか」
冒険者1「お、よし行くぞ。あんたらはゆっくり楽しんでくれ、またな」
そういうと手を挙げて挨拶し、今店に入ってきた冒険者のパーティーの元へ歩いて行った。
魔法使い「確かにどこの地方でも地下だと強いって変ね」
魔剣「宝珠はたくさんあるのかもな」
戦士「それじゃあ、1つ持って帰っても浄化は終わらないじゃないか」
スカウト「だよな。でも各地に拠点のある大聖堂がそれを知らないとは思えないな」
僧侶「となると、1つしかないけど、闇の宝珠特有の特殊能力なのかな」
スカウト「考えても答えは出ないな。まあ今気にすることじゃない、放っておくか」
そういうとまた肉に手を伸ばした。