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強力な魔法





今日は休息日だ。次の探索の準備に充てたり、体を休めたりと人により、やることは違うだろう。



僧侶「また新しい魔法を習得したので、訓練場に行ってきますね」


魔法使い「私もー」


2人は訓練場に行くため、宿を出た。


戦士「防具がロクなもの発見できていないからなあ」


スカウト「店で調達するか?」


魔剣「そうだな。金をケチって敵のドロップ狙いをしていてもラチがあかん」


そういうと3人は一緒に街にある防具屋を巡ることにした。




防具屋

店員「いらっしゃい。見ない顔だな」


スカウト「初めて来たからな」


戦士「地下11階に挑戦するんだが、手ごろな防具を探しに来た」


店員「また随分と深いところですな、ではでは」


そういうと店員が何やら商品リストを出してきた。


そこにはチェイン製品、銀製品の各部位の値段が書かれていた。


店員「そのあたりの防具が、ランクとしてはよろしいかと」


戦士「銀製品はいいな」


店員「そうですね、獣人とアンデッドからのダメージに軽減効果がありますよ」


魔剣「保護の魔法がかかってるのか」


戦士「お、ミスギル製の剣があるな」


店員「そちらは先日入荷しまして、滅多に入荷しないんですよ。そのため割高です」


スカウト「何か特殊効果はあるのか?」


店員「いえ、銀の剣のような効果はありません。純粋に切れ味と軽さですね」


戦士「なら、このまま銀の剣でいいな」


銀の盾、銀の鎧、ほかの部位は少し劣るチェイン製品で固めた。


戦士「大幅に更新できました」


魔剣「鉄製品だったからな。私も同様に更新するとしよう」


スカウト「資金はまだあるから、できるぜ」


前衛2人の装備が更新された。


戦士「こちらの指輪は、攻撃力増強の魔法が掛かっている品ですね」


店員「そちらはデーモンリングといいまして、呪物でございますゆえ」


魔剣「アウトだな」


隣で眺めていたコボルト種の戦士が、その指輪を買っていった。


スカウト「地下種には扱えるということか」


そんな話をしていると、背の高い、綺麗な顔立ちの前衛職らしき人物が、我々とは違う商品リストを見ていた。


吸血鬼戦士「主人、この血吸いの剣とあくまのこてを頂こうか」



店員「かしこまりました。こちらの剣はカースナイト職専用ですが、大丈夫ですか?」



吸血鬼種。

地下種の1つ。地下種の一部は地上種と共存する道を選んでおり、地上の街で生活をする者も多い。

ただし、光の宝珠の力による影響が無視できないため、大抵はダンジョンの地下1階で生活している。

カースナイト。

呪いの武具を装備できる職業。

地下種専用。銀の剣など、一部の武具で逆に呪いを受けてしまうという特性がある。



吸血鬼戦士「問題ない。それで頼む」


店員はそれを聞いて、奥から品物を持ってきた。


吸血鬼種の戦士は品物を受け取ると、こちらをチラっとみて店を出ていった。


戦士「色々いるな」


スカウト「ダンジョンで会ってたら、斬りかかってそうだ」


買い物を済ませた一行は、着心地確認などのため、訓練場へ向かった。




訓練場

僧侶「最後に試したいのは蘇生魔法ですが、試せる機会なんてあるわけないですね・・・」


魔法使い「範囲攻撃魔法の強化版は練習できたけど、窒息・即死魔法は練習できないわね・・・」


どちらのスペルキャスターも強力な魔法を試せずにいた。

その一方で前衛陣は問題なく動きの確認や、防具の調整が出来たようだ。

強力すぎるというのは、こういう時に困るようであった。



宿

スカウト「やっと全員戻ってきたか」


用事を済ませて一人先に戻っていたスカウトが、最後に戻ってきたスペルキャスター組に声をかけた。


僧侶「一部の魔法の練習はできませんでしたが、蘇生の魔法を習得しました」


魔法使い「私も練習できなかったけど、範囲殲滅の魔法を習得したよ」


戦士「どんどんスペルキャスター陣が強化されていく・・・・」


魔剣「蘇生か。だが失敗することもあると聞くぞ?」


僧侶「そうですね、詠唱者の神力と対象者の体力が成功率に影響すると伝わっています」


スカウト「すると、魔剣や戦士はいいとして、俺や魔法使いはヤバイな」


魔法使い「私は体力低いからダメそう」


僧侶「私の神力でどの程度カバーできるやら」


戦士「殲滅魔法ってどんなのだい?」


魔法使い「一定レベル以下の敵を窒息させたり、塵にしてしまう魔法よ」


スカウト「即死か」


魔法使い「さらに範囲が広くて、火や氷の範囲魔法より広いの」


魔剣「下層に降りる前のザコで試した方がいいな」


魔法使い「そうするわ」


戦士「スリッパの補充も終わってるし、明日は予定通り出発だな」


僧侶「そうですね」


魔剣「そうと決まれば、あとはメシだな」


いつもの食事処へ向かう一行であった。


塩の利いた肉。焼き鳥みたいのもあるようだ・・・


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