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『黒プレスマンと白プレスマンと赤プレスマン』

作者: 成城速記部
掲載日:2023/04/27

 三本のプレスマンがありました。

 三本ともお日様をたっぷり浴びて、すくすく育ちました。

 え?落ちが見えた?

 やめますか?

 こちらはやめません。

 野菜界の大事な集まりがありまして、

 …やりにくいですねぇ。

 こほん。

 野菜の世界にも、会合とかあるんですよ。

 でね、三本のプレスマンは、お風呂に入ることになったんです。

 …うるさいなぁ。こっちだって大変なんですよ。文句言わない。お風呂に入ったの、三本で。あるでしょ、そういうこと。

 で、三本のプレスマンは、それぞれ違う戦術を立てたわけですよ。

 …でね、それでね、…三本ともちょっと性格が違ってね…、一本のプレスマンは、さっさと上がっちゃったんですよ、お風呂。

 そりゃ、泥が落ちないんですよ、カラスの行水じゃ。カラスを見ればわかりますよね?カラス、いつもカラスの行水だから、真っ黒じゃないですか。

 えーっと、もう一本は、いい感じでお湯に入りまして、実にきれいになりまして…、七難隠す?的な感じになりました。

 かの孔子はおっしゃいました。過ぎたるはなほ及ばざるがごとし、と。

 もう一本は、さんざっぱらきれいになった上に、毛穴を開かせようと思って、長湯をしました。

 気持ちいいですよね、長湯。悪いものが出ていく感じがしますよね、長湯。…悪いものなんか体内にないので、意味がわかりませんけど。

 簡単にまとめましょう。

 すぐに上がっちゃったプレスマン、ちょうどよかったプレスマン、長湯しちゃったプレスマンに分かれたわけです。

 …物語の語り部って、つらいんですね。はあ…。

 カラスの行水だったプレスマンが、黒プレスマンです。

 ちょうどよかったのが白プレスマンです。

 長湯しちゃったのが、赤プレスマンです。

 タヌキ汁の具には欠かせません。



教訓:みんな違って、みんないい味。

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