2学期 初日
とりあえず友達になれて良かったね
そんなわけで、後日可憐が退院する日となった可憐は、優のいえにきていた。入院していたのが夏休み最終日なので、明日から可憐は学校に行くことになっている。。
「遠山さん、今の私はみんなに必要とされていないことがわかっていますから昔の私について教えてもらっていいですか?」
「記憶が戻ってきてない事を隠すのか?」
「はい。」
「分かったよ、前までのお前はな………」
そして明日
「可憐ちゃん、おはよう。今日も可愛いね。」
と、可憐の友達だった一人の女の子が話しかけてきた。
「おはよう、今日も元気だね。2学期もよろしくね!」
と、可憐は記憶が戻っているかのように振る舞っていた。
「記憶が戻ったんだね、良かったよ。わたしたちも心配していたんだよ。」
「あ、ありがとね。」
可憐の顔が微妙に引き攣っているように見えた。何はともあれ、今のところは大丈夫だろうと俺は安堵していた。
そして、お昼休みの時に可憐は話しかけてきた。
「優君、一緒に屋上だお昼食べない?」
一瞬、カレンが言ったことにドキッとしたがすぐに意図を理解して
「分かった、一緒に食べよう。」
と答えて、二人揃って屋上に向かうのであった。