突然の不幸
本格的に始まってきました。
俺と可憐が恋人同士になって初めての帰り道。内心すごくドキドキしてる。
「なんか、新鮮だよね。優君。今までも一緒に帰る時あったのに。世界が違って見えるや。」
「俺もだ。可憐。今までで一番楽しい帰り道かも。」
「ねえ、手を繋がない?」
その言葉を聞いた瞬間、俺は心臓がどきりと跳ね上がった。
「いいよ。俺もお前と手を繋いで帰りたい。」
「やった!じゃあ、早速」
そういうと、可憐は俺の右手をぎゅっと握りしめてきた。いや、俺の指の間に自分の指を絡めてきた。いわゆる恋人繋ぎでまたもや俺は心臓がドカンと跳ねた。
「手、ちっちゃいな。それにあったかいし、柔らかい。」
「優君の手も、すごくガッチリしてて頼りになる手だね。」
そんな事を言い合いながら帰り道を帰宅していて交差点で別れる時、可憐が
「明日、デートしない?駅前の10時集合で」
「ああ、いいよ。今から楽しみにしてるよ。」
「じゃあ、またね。優君。」
「またな、可憐。」
そう言い、二人は別れそれぞれの帰り道を進んだ。
その日の夜
「明日が楽しみだな。初デート可憐との、どんなところに行こうかな?」
と考えていると急に電話がかかってきた。その相手は、可憐な母親だった。
「どうしたんですか?お義母さん。」
優の中ではもう可憐のお母さんはお義母さん、なのでそう読んでみると可憐の母から衝撃な事を聞かされた。
「可憐が事故にあったの。今からいつもの病院に来てくれない?」
と言われて優は震える体を抑えながら
「分かりました。すぐ準備します。」
といい、電話を切り病院に向かった。
ここから先も続きますのでお楽しみください。