二人だけの秘密
レンは、サラを何故殺したのかを知りギル・バラインを倒した。
しかし、レンの復讐はまだ始まったばかりで次はサラを殺した張本人騎士団長マルク・バザード率いる騎士団を潰すために動き出した。
「うーむ、いちいちスキルを自分で作るのは少し面倒だな」
「自動的にスキルを作成するスキルってつくれるか?」
〈了〉 可能でございます
「じゃあ作ってくれ」
報告 完了しました
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スキル名 全知全能
能力 その場で主が必要だと認識した場合
スキルが自動的に発動しその場に応じた
スキルや物を自動的に作成する。
《条件》
影響を及ぼす条件は無し
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「マイに、話したいことがあるんだ」
「サラさんのこと?」
「うん」
そう言うとレンは、マイにギル・バラインは自分の本当の父ではなかったこと、サラを殺した犯人がギル・バラインと騎士団であったこと、それを知ったレンが騎士団を一度潰そうと考えていることをマイに話した
「騎士団を潰すって!?レン君一人で?国王陛下に言って騎士団長をやめさせるように言えば解決するんじゃないの!?」
「僕の目的は騎士団長をやめさせることじゃない。殺すことだ」
「そんなのだめだよ!どんなに悪い人でも皆人間なんだよ!?家族がいて友達がいるんだよ!?」
「マイは優しいんだな。でも僕はやらないといけないんだ」
「この学院に通ってる人を巻き込みたくないんだ。わかってくれ」
マイを傷つけるような事はしたくないし巻き込むようなこともしたくない。
「わかった...でも人は絶対に殺さないって約束して。レン君が騎士団に恨みを持っているのは分かるけど、やっぱり人を殺すのはだめだと思う」
「...分かった...殺さないって約束するよ」
ドゴォォォォォォオオオオン!!!
「なんだ!?」
近くから物凄く大きな爆音がした。
「少しずれちまった」
「調子に乗ってスピード出すからです」
「楽しかったからよくなーい?」
「馬鹿馬鹿しい目的を忘れたのか?」
そこに現れたのは4人の男女だった。
黒の制服に肩の紋章には皇室の紋章が刺繍されている。騎士団にも紋章が刺繍されているが制服の色は白であるため騎士団ではないことが分かるがじゃあ何者なのか...
「忘れちゃいねーよ」
「なら早く目的を果たしましょう」
「おい、そこの女」
「は、はい」
「レン・バラインという男を探している」
「僕に何か用かな?」
黒服で方に王紋只ものじゃないことだけは分かるだけど僕には攻撃は一切効かない。
何が目的なのか...僕のスキルの事か、それ以外か
「そちらから出てきてくれるとは...手間が省けました」
「君たちは誰なの?」
「この場では言いかねますのでついて来てもらってもよろしいですか?」
「わかった。マイはここで待っててくれないか?」
「その方は貴方のお連れの方ですか?」
「そうですけど」
「なら、是非あなたも」
「私も?」
マイはこれという目立った実力はないのはこの人達は多分承知の上のはずだがどうしてそんなことを言い出すのだろうか...何か特別な理由があってなのかそれとも只連れだからと言う理由だからなのか...
「良いからついてこい!別に手出すことはねーから」
「魔法陣の枠内に立ってください」
全員が魔法陣の中に入ると魔法陣が目で追えないほどの速さで空を飛び10秒ほどしか経っていないが目的地に着いたようだ。
周りを見渡すと正面に大きな門が見える。いったいここは何処なんだろうか...
「ここは?」
「入れば分かります」
「開門!」
「お帰りなさいませ」
何だここは?王都内にいるのは確かだな...
《全知全能》発動により現在地把握スキルと周辺感知を取得しました。
お、ちゃんと動いてくれてるな。やっぱりこのスキル作っておいて良かったな。
「もしかして...」
「はい。ここは王城でございます」
連れてこられたのはまさかの王城だった。説明を聞く限り僕は国王直々の呼び出しされたらしい
国王が何故僕を呼び出したのか。そもそも国王はどんな人物なのか国王の正体を知る者はここにいる黒服の4人と血族だけらしい。国王は一体何者なのだろうか。