君へ
サラを失ったレンは、一時正気を失ったがマイによる説得により正気を取り戻したレンはサラが何をしたら喜ぶか、どうしたらサラにもう一度会えるのか考えた。レンはサラを蘇らせる事ができる魔法スキルを作ろうとしたが「作成」スキルを持ってしても作ることは出来なかった。
一度失った命は二度と蘇ることは無い。
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「計画は順調か?」
「指示通りに進めております」
「我々がこの国を支配できる日は近いぞ」
「この人間の力を100%以上の力を引き出す装置があれば」
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そういえば、サラの葬式っていつやるんだろう...サラが死んでからサラの姿をまだ見れていない...
「父さん」
「なんだ?」
「サラの葬式っていつ?」
「何を言っておる。そんなものはやらんぞ」
「え...?なんで...どうして!」
「サラは使用人であるだけだ。どんなに親しくなってもそこまでする義理は無い」
は?何考えてんだよ...使用人だからなんだよ、他人だからなんだよ...
僕の大好きなサラが死んだんだぞ?それぐらいしろよ!
「父さんは...僕の敵なの?味方なの?」
レンは今までにないくらいの威圧感で父親に尋ねた。
例えるならかつて存在した魔王のようだった。
「お前...本当にレンなのか?」
父親は今までに感じたことがないくらいの威圧感で本当に自分の息子なのかすら疑うほどであった
「父さんは...僕を僕じゃないって言いたいの?」
「父さん...いやギル・バライン、貴方には失望したよ」
「スキル発動」
「真実把握」
対象を指定してください
ギル・バライン
対象を確認
把握することを指定してください
サラの死について
確認しました。サラ・べルージュの死について、《対象者》ギル・バラインが知っている情報を、強制共有します。
その時レンの頭に流れ込んできたサラの死についての真相が流れ込んできた。
レンが編入試験に行くときにサラは用事があると言って付いてこなかった。それは用事があると言っていた、その用事とはレンの入学記念のサプライズお祝いをしようと準備をするために敢えて、レンについていかなかったのである。しかし、事件はその買い物中に起こりました
「貴様!幻影のサラだな」
「人違いです」
「騎士団の英雄とまで呼ばれたお前を人違いすはずもない!」
そうサラは過去騎士団に所属していたが、その実力も相まってか引退した後でもその名が語り継がれている。
単独で反社会的勢力の団体に突入し殲滅して帰ってくるという偉業を成し遂げている。
他にもサラが成し遂げた偉業は山ほどある。しかもたった5年という短い期間で成し遂げたものである。
「何の用ですか?」
「お前には過去に恨みがあるからな、お前が来なければ俺はこの国で名をはせる存在に成れたのに!すべて貴様のせいだ!」
「おい!お前ら連れていけ!」
「あなた達...私のスキルをお忘れで?」
「スキル?あぁ使えるもんなら使ってみろよ」
サラに恨みを持つ輩たちが不敵な笑みを浮かべてサラを見ている。
サラがスキルを使おうとしたとき
「何故...スキルが使えない...」
「スキルを使われたら計画が台無しだからな。おい、こいつを拘束しろ。」
「あ、抵抗しようなんて考えるんじゃない、今のお前では俺達には勝てないのは自分がよくわかってるはずだぞ?」
ゴンッッッッッ!
サラは鈍器で殴られ気絶させられると、見知らぬ場所に連れてこられた。
サラが目を開けるとそこにいたのは現騎士団長のマルク・バザードであった。
前団長ミクロ・バザードは正義を貫いて国民のために全力で働いた皆からから信頼されていたが突然の死により前団長の息子だからと言う理由で団長に就任することになる。しかし、マルクが団長になると同時に騎士団は前団長が得てきた騎士団の信頼を失うことになる。それは、反社会的勢力への資金援助や国民を拘束し過剰労働をさせるなどの悪行を行っている。
「お前は...」
「口を謹め自分の置かれている立場がわからないのか?」
「お前は俺がやったことについて知りすぎている。俺達の計画に今後邪魔になる存在だ」
「おい。あれを持ってこい」
そういうと団員らしき者たちが何かを準備する。
「これは遥か昔に日本という国で作られた刀で、とても切れ味がいいんだ」
そう言うと、サラに刀を刺し息の根を止めた。
「依頼主に報告だ。『邪魔者は処分した』とな」
「この死体はどうしますか?」
「遺伝子情報を取ったあとにそこら辺の森にでも捨てとけ」
「了解」
「依頼主様」
そこに映ったのはギル・バラインだった。