信頼
ハデスと秘密裏に協力することになったが国内だと国王に計画がばれるかもしれない。
そこで、レンはスキルで国王は周囲20m以内でないと認識できないという概念を作ろうと考える。
「僕のスキルで国王が認識できるのは20m以内という概念を作ろう」
「そんな事ができるのですか!?」
「う、うん」
「スキル発動」
≪了≫ 作成情報を確認
世界を初期化
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既存の情報を再取得しました。
新規情報を追加しました。
世界を再構築します。
世界の情報を確認中
確認しました。
「どうやらちゃんとできたみたいです」
「す、すごすぎます...」
レンは概念を作り世界を再構築した。これで国王は範囲外の認識は不可能になったわけだ。
本当に認識できていないか保証はあるかって?レンのスキル《真実把握》ですでに確認してある。
ハデスの事も国民を救いたいのは本心だということを確認した。《真実把握》の前ではどんなにスキルや《隠蔽》魔法を使用しても隠し事は絶対に不可能なのである。
「ハデスには話しても良さそうだ」
「なんです?」
レンは前世で何者かに殺され転生してきたこと、転生するときに神にこのスキルを授けられたこと、騎士団を崩壊させる理由もすべて話した。今のレンに出来るのはサラの仇を取るくらいだ。
「まさか転生者だったとは...元の世界に戻ろうとは思わないのかい?」
「戻ったところでもう死んでるし、すでに火葬されてるだろうからね」
「そうか...」
多分この国はその内レン派と国王派に分かれるであろう。しかし今国王に攻撃を仕掛けようとしても圧倒的に国につく人間が多いだろう。しかしこちらには圧倒的な武力があるが国民を傷つけたくない、しかし国民をどうこちら側に付けて戦いに巻き込まないためにはどうすれば良いだろうか。
私自身の力で出来るだけ解決したい、レン殿に迷惑はかけたくない。
「ハデス」
「何でしょう」
「困ったことがあったら何でも言ってくれ。要望に対して最善を尽くそう」
「しかし...」
「いいんだ、いいんだ。任せてくれって」
レン殿は物凄く頼りになる。レン殿と手合わせしても手も足もでなさそううだ、もはや近づけもしないだろう。2000年以上生きてきたとは言えまだまだ未熟だな...修業が足りないな...
「あれ?そういえばマイは?」
「お連れの方ですか?それなら既に学院にお返しいたしました」
「そうか、なら安心した」
「申し訳ない。そろそろ戻らねば」
「うん。わかった」
「失礼します」
ハデスも帰ったし僕も帰るとするか...ってここ何処だ?
《全知全能》による自動操縦が使用可能です。使用しますか?
そんな事が出来るのか!頼む!
自動操縦モードを使用します。精神接続をレン・バラインから《全知全能》に切り替えます。
その瞬間僕の意識は遠くどこかへと行ってしまうように遠のいていった...がすぐに元に戻った。
目的地周辺です。お疲れしました。
カーナビかよ...www
てか本当に戻ってこれてる...これは便利だな
《全知全能》の自動操縦には3つのモードがあります。
《攻撃特化モード》
相手の動きを即時解析し状況にあった攻撃を自動的に選択し戦闘するモード(任意に解除可能)
《潜入特化モード》
敵陣に潜入するときに自分の存在を完全に隠蔽し完璧に潜入するモード(任意に解除可能)
《殲滅モード》
攻撃モードとは違い視界に入った生物を敵味方関係なく全て駆逐するモード(制限時間1分)
そんな事まで出来るのか...しかし、この殲滅モードは使う機会は殆どなさそうだな。
この攻撃特化モードは役に立つかもしれないな。
「今何時だ?」
現在の時刻13時でございます。
「終わった...半日も遅刻してしまった...」
~教室~
「レン君遅ーい!」
「ごめん。少し話が長引いちゃってね」
何だか後ろから物凄い視線を感じるんだが...10...いや20人はいるな...
振り返るとそこにいたのはガイアと特進クラスのみんなだった。
「どうしたんだ?」
「レン君いやレン様!俺たちを弟子にしてください!」
「お願いします!」
「ど、どうした急に!?」
ガイア達は僕に弟子にしてくれと頼んできた。ガイアの事だから別に悪いことは考えていなさそうだこいつは単純だからな。多分強くなりたいとかそこら辺の理由だろう。しかし弟子か...正直魔法を教えられる自身がない。しかし特進クラスのみんなが僕についてくれるとなると結構な戦力になりそうだ。一緒に行動する事に損はないな。
「分かった。だたし一つだけ条件がある。様付けで呼ぶのはやめてくれ。それ以外なら好きなように呼んでくれ」
「本当ですか!わかりました俺は師匠と呼ばせていただきます!」
こうして急な出来事だったが、僕は特進クラスのみんなを弟子に受け入れることになった。
ハデスにも話してみるか...ハデスなら魔法とか剣術とか色々教えられそうだしな。




