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最後の仕事と第2の人生

俺はレン、20歳大学生。これといった不自由もなく友達と遊び、楽しい学生生活を送っていた...のだが...


気が付くと見知らぬ場所にいて、なんか偉そうなおっさんがニヤニヤしてこちらを見ている。


「ここはどこだ???」

「ここは狭間」

「天国でも地獄でも受け入れられなかった者が来る場所」

「天国?地獄?は?俺が死んだわけでもあるまいし。どうせ夢だろ」


正直、俺は死んだとも思ってないしもし、死んだならその直面に遭遇してるはずだろ...


「君、死んだよ」

「え?おい!冗談だよな!?てかお前誰だよ!」

「わしは転生の神。君は寝ている間に何者かに殺されたそうじゃ」


転生の神...?俺が殺された...?


「そして今から君が居た世界とはまた別の世界に転生してもらう」

「わしはお主を転生させて神はやめるつもりじゃ。最後の仕事だし、わし張り切っちゃうぞ!」

「転生って...おいおい漫画じゃあるまいし...そんなことあり得るのかよ...」

「ン~ほい!」


何も見えない...


「生まれたぞ!!!!!!!」


なんだ...?男の人の声...


ん...?なんだ?誰だこの人たち...


「あーう」


しゃべれない!何故だ!?たしか転生の神とやらに転生させるとか言って...そうか!


俺...本当に転生したんだ!




「あなた、この子の名前は決めたの?」

「もちろん!我が子の名前は!レンだ!」




~それから5年が過ぎ転生先の生活に慣れてきた頃~




僕はレン・バライン5歳。父が三大領地のバライン領の領主で貴族の家柄に生まれ特に不自由なく暮らすことができている。僕は三男なので領地を受け継がなくてもいいし最近は魔法とかの研究をして自由気ままに暮らしている...と言いたいのだが、付き人のメイドのサラが何かと制限してくるので少し困っています。




僕が裏庭に少し出ただけで




「レン様ー!」

「な...なに?」

「お外に出るときは必ず私に一言言ってからにしてくださいとあれほど言いましたのに」

「別に少し外に出るくらいいいじゃないか!ケチ!」

「違います。私はレン様を心配しているのです!」




まったく、いつもこうだ




「近々レン様の誕生日なのでお怪我をなさらないように気を付けてくださいね!」




そうか...俺もこの世界にきて6年がたつのか。そういえば今までスキルについて触れてこなかったけど俺のスキルって何なんだろう。



そういえば自分のスキルもだけどサラのスキルの話聞いたことないな。

昔、騎士団に入ってたのは知ってるけど。でも騎士団っていえばエリート中のエリートがなれる奴だぞ?それにサラは入っていたのか...あまり怒らせないほうがいいな。スキルについてサラに:聞いてみるか。


「サラー」

「お呼びでしょうか?」

「スキルについて教えてくれない?」

「スキル、ですか?」

「うん。昔騎士団に入ってたって言ってたでしょ?だから話聞いてみたいなって」

「私にできることなら是非!」


この世界は固有スキルを持って生まれてくる。それは必ず1つであり、そのスキルによって将来の職業が決まると言っても過言ではありません。例えば、一定範囲内の熱源を見つける【感知】や、身体能力を大幅に上げる【増強】など様々なものがあります。


「ちなみに私のスキルは2つあります」

「2つ?普通は一つなんでしょ?」

「はい。ですが覚醒することによってもう一つのスキルが開花するのです」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

サラ・べルージュLv99☆


スキル1

瞬間移動テレポート

指定した場所に瞬時に移動することが

できる。


スキル2

絶対命令アブソリュート

指定したものに命令すると

目的を果たすまで主従関係になる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「す、すごいね!」

「そんなに大したことありませんよ!」

「それよりレン様のスキルが気になります」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レン・バライン Lv無限


スキル

【創造と破壊】

概念、魔法、武器、力、生物、神、

スキル、次元、空間、時間

いかなるものを創造し破壊することが

できる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


うん!なにこれ???

そういえばこの世界に来るときに転生の神とか言うおっさんが張り切るとか言ってた気がする...

てかいくら何でも張り切りすぎだろ...

何なんだよこれ...


「すごいです!やはりレン様は天才ですね!」



このスキルのせいで魔王と呼ばれるのはまた後の話


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