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神聖魔法の内容

「こ、これは失礼いたした。」


「いえ、御理解いただけたならよいのです。では続きですが、三神様は新たに誕生された癒神様の誕生を祝し、本日を誕生の日として全世界で祝って欲しいとおっしゃっておりました。しかしながら、今日いきなり祝うと言っても無理があるでしょうから、来年以降の本日を祝いの日とし全世界への発信を我らが教会へと頼まれたのです。そしてここからがもっとも重要なことになります。心してお聞きください。」


「ゴクッ。」


誰かの何かを飲み込む音だけが教皇の間へと響き渡った。


「癒神様から自身の誕生を祝って私達へプレゼントがございました。」


「プレゼントですか?」


「はい。それは光魔法を派生させた新たな魔法。神聖魔法です。」


「ひ、光魔法の派生魔法ですと!?」


「派生魔法は4属性のみだったはずではなかったのですか!?」


「いったいどのような魔法なのですか?」


「皆しずまらんか!まだ聖女が話しておる途中であるぞ!」


教皇の一括により教皇の間でざわめいていた枢機卿達は黙り込んだ。


「聖女よ続きを聞かせてくれぬか?」


「教皇様ありがとうございます。皆さまも情報を得たいという気持ちは分かりますが最後までお聞きくださいませ。」


「申し訳ない。余りのことについ。」


「いえ、では続けます。神聖魔法とは、まず光魔法に適性がなければ覚えられません。そしてこの魔法には攻撃魔法は存在しません。」


「な、なんと攻撃魔法がないとは一体?」


「落ち着いてください。それもこれから説明いたします。しかしながら、この魔法には独自の効果があります。それが回復です。この魔法を使うと対象者の身体回復や状態異常回復、精神の癒しに効果があるのです。そしてこの魔法には攻撃魔法は無いといいましたが、例外が存在します。それが死霊です。死霊に対してはこの魔法は攻撃魔法として機能します。」


「な、なんと・・・。」


「そしてここからが重要なことになります。私達の役割はこの魔法を市民へと伝えることです。もしこれをせずに教会で秘匿した場合、教会でこの魔法を使える者は誰一人居なくなります。」


「な、なんですと!?」


「まだあります。この魔法を使用し市民たちから多額の金銭や寄付を要求した場合、それに関係した者たち全てに重い罰が課されます。その内容が光魔法・神聖魔法の適性を失うというものです。」


「そ、そんな・・・。」


「では、適正な金額で回復を行うのはよろしいのですか?」


「そういうことですね。癒神様から言われたのは市民が無理をせず利用できる金額であるならば構わないとのことです。怪我の状態などにより上下があるのは当然ですが無理をしなければ払えない金額では駄目だとのことです。」


「なるほど。」


「私の説明だけでは分かりにくいことも有るかと思います。皆さまにもこの原案を読んでいただきたいと思いますので、写しで申し訳ございませんが御用意いたしました。お配りいたしますので一読お願いいたします。」


こうして聖女の手により癒神の作った神聖魔法の注意点が書かれた原案は教皇及び枢機卿達へと配られたのであった。



神聖魔法(光魔法の派生魔法)について(改訂版)


1.この魔法は光魔法に適性がなければ覚えられない。


2.この魔法は身体回復や状態異常回復、精神の癒しに効果がある。


3.この魔法には攻撃魔法は存在しない。(死霊に対して発動した場合はそれが攻撃魔法となる。)


4.この魔法を秘匿してはならない。秘匿した場合、教会でこの魔法を使える者はいなくなる。


5.この魔法で市井の者から多額の金銭を要求してはならない。要求した場合、要求した者及びそれに関与した者はこの魔法及び光魔法の適性を失う。


6.この魔法で市井の者から多額の寄付を要求してはならない。要求した場合同上。


7.この魔法を悪しき心で利用した場合、その者はこの魔法を失うだけでなく光魔法の適性すら失う。


8.この魔法を市井に広めるために教会で習得した者は市井の者に普及させなければならない。(ただし、市井にある程度広まった場合はこの条項は削除される。)


9.この魔法の習得方法は別途に記載してあるのでそれを読み、実行する必要がある。



誤字脱字報告ありがとうございます。

報告のあった部分は訂正させていただきました。

結構な数ありお手数をおかけしました。

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