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いよいよ異世界へ

ようやく動き出しました。

な、長かったぁ。

(う~ん、名前ねぇ。)


(目立つのは嫌だしなぁ。そういやあっちには転移者ってのはいるのか?いるなら意外と目立たないかもしれない。)


「なあ、あっちでは俺みたいに転移するやつって多いのか?」


「多くはないがいるにはいるのう。」


「そうね。強制的に呼ばれた人もいれば、あっちの神にスカウトを受けていった人もいたはずよ。」


「強制的?それってもしかして、どっかの国が勇者とかを召喚するっていうラノベでよくある?」


「ええそうよ。あんたが死んだ原因に関係するんだけどね。」


「はい?強制召喚が俺の死んだ理由に関係するってどうゆうことだよ?」


「どっかの国が強制召喚を実行しようとしたみたいでね、あっちの神が危険と判断してそれに介入、結果召喚陣は暴走。

 召喚陣は二度と使えなくなったみたいなんだけど、発動はしてたみたいなの。ああ、因みにその召喚陣が現存する最後の召喚陣だったそうよ。

 そのせいで発動先が本来の場所から移動しちゃって、こっちの世界の宇宙になっちゃったってわけ。それで出口も召喚陣が閉じちゃってるから通じなくて、なんの因果かあなたの家の真上に出口が繋がって、宇宙からの隕石が落ちたってわけなのよ。

 ほんっと笑えないし冗談じゃない話だわ。」


「それなら結構な被害がでてるんじゃないのか?」


「確か、お主の家の隣近所の家すべてが半壊もしくは全壊。死者は幸いと言ってはなんじゃがお主一人だけ。けが人は0だったはずじゃよ。」


「昼間ってのがある意味運がよかったみてえだな。お前以外の人は仕事に行ってて留守だったってんだからよ。

 高さもそれほど高くなかったから、クレーターができるほどでもなかったしな。」


(まじかよ。なら俺は極端に運が悪かったって事か?よりにもよって休みの日に落ちてくるなんて。)


(っと死んだことは今更ぐだぐだ言っても、もうどうしようもないか。今は名前だな。)


(転移してるのはそんなに多くないみたいだし、苗字はつかないほうがいいだろうな。)


(それに顔も変わってしまったのに、前の名前そのままってのもなんだし。)


(かと言って呼ばれ慣れしてない名前だと俺が忘れそうだから、前の名前をちょっといじるくらいにして・・・)


「カズマ・・・うん、俺の名前はカズマだ。」


「おっ、名前決めたんだな。カズマか。覚えやすくていいじゃねえか。」


「苗字は持たなくていいの?」


「俺の勝手なイメージなんだが、苗字持ちは貴族や王族くらいな気がしてな。」


「まあそのイメージは間違いではないかのう。」


「だろ?だから名前だけ。」


「名前も決まってスキルも決まった。なら準備万端だな。」


「ああ、これでいつでも行けるぜ。」


「ではカズマよ。向こうへ行っても達者で暮らすんじゃよ?」


「あんだけ大盤振る舞いしてあげたのに、すぐに死にましたなんて承知しないんだからね。」


「あっちでも元気にやれよ。自分のステータスが知りたかったら「ステータスオープン」って言えばみれるからな。」


「わかった。のんびり暮らさせてもらうよ。こんだけのスキルがありゃなかなか死なないですむと思うから大丈夫だとは思うけど、気をつけるよ。ステータスオープンだな。覚えておくよ。」


「では、送るとしようかのう。二人とも準備はいいかの?」


「ああ。」


「ええ。」


「それではカズマよ。よき第二の人生を。」


「「よき第二の人生を」」


こうして俺は光に飲み込まれ異世界へ旅立つことになった。


新しい世界、新しい出会いに胸をおどらせながら。


ピローン

魔神の祝福を授かりました。

愛神の寵愛を授かりました。

武神の加護を授かりました。


*****************************************************************************

「ようやく来られたですね。」


「結構長かったね。」


「こちらに非があるんだから、文句なんて言えないでしょ?」


「その通りです。」


「文句なんて言ってないよぅ。」


「あの方々には一度ここを経由していただくようにお願いしてあるんでしょ?」


「きちんとお願いしてるよ。」


「今回、あの方と顔合わせをすることはないでしょうけど、私達も何かしらのお詫びをしなくてはなりませんからね。」


「何してあげようかなぁ。」


「私はもう決めてありますよ。」


「私もよ。」


「ええ~!?決めてないのあたしだけ~?」


「そのようですね。しかし、三人のお詫びが被っても意味がないでしょうから、一度何をどうするかは話をしないといけませんね。」


「そうね。それから決めてもいいんじゃない?」


「そうだね、うん。そうする。」


そういうと異世界の神たちは相談を始めたのだった。



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