表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/94

神聖魔法(原案)

「ふぉふぉふぉふぉ。」


「いや、笑い事じゃねぇだろ。」


「魔神様、本気なのですか!?」


「うむ。本気も本気、超本気じゃ。と言っても儂本人ではなく、分体じゃがな。」


「分体?」


「うむ。儂本人がここに居着いてしまうと、他の世界がおろそかになってしまうからの。儂の力を創神たちのレベルまで落とした分体をここに居させるというわけじゃ。名前はそうじゃな・・・癒神とするかのぉ~。」


「癒神・・・ということはこの世界に魔法での回復を浸透させるということですか?」


「そうじゃ。それならばカズマが神聖魔法を使っても目立つことはなかろう?」


「た、確かにそうですが。よろしいのですか?」


「構わん、構わん。儂も偶には色々なことに挑戦してみたいのじゃよ。」


「挑戦って・・・。」


「創神はいいのか?」


「魔神様がお決めになられたのであれば、私は異を唱えるつもりはありませんが・・・。」


「ん?何かあるのかのぉ~?」


「い、いえ。ただ癒神様が誕生したとして神聖魔法が浸透するには相当の時間がかかるのではないかと・・・。」


「ほっ。そのことか。それならば、教会の心清き者に儂が誕生記念として送るとするかのぉ~。もちろん光に適性があるものに限られるがの。」


「おいおい。そんなことしていいのかよ。」


「構わん構わん。前に言ったであろう?この世界は遅れていると。新しく歩む一歩になればいいのじゃよ。そうじゃ!ついでに神聖魔法の習得方法も本にして伝授するかの。後は自分たちのみで溜め込まず、市井に教えることも習得の必須条件にすれば、民たちも習得できるかの。うむ。そうと決まれば色々考えなくてはのぉ~。ふぉふぉふぉふぉ。」


「お、おい。いいのか?創神?」


「魔神様がここまで考えておいでだったとは・・・。こうしてはおられません。農神や遊神にも話して聖女への神託内容を考えなければ!カズマ様、申し訳ございませんが、私はここで失礼させていただきます。」


「へっ?お、おい創神?」


創神は俺への挨拶をするなり農神や遊神へ話をしにいったのだろう、その姿は既になかった。


「おいおいおい。俺をおきっぱにしていくなよな・・・。」


「ふぅ~む。こんなところかのぉ~。カズマよ。ちとこの原案を見てくれるかの?」


「はぁ~。わぁ~ったよ。ったくどいつもこいつも好き勝手しやがって・・・。」


「ふぉふぉふぉ。お主がそれを言うかの?一番好き勝手やっておるではないか。」


「うるせっ。俺はこの世界を楽しむためにやってるからいいんだよ。んで?原案ってのはこれか?」


「うむ。どこか修正するべきとこがあれば教えてくれると有難いのぉ~。」


「わぁ~った。どれどれ?」


神聖魔法(光魔法の派生魔法)について

1.この魔法は光魔法に適性がなければ覚えられない。

2.この魔法は身体回復や精神の癒しに効果がある。

3.この魔法には攻撃魔法は存在しない。(死霊に対して発動した場合はそれが攻撃魔法となる。)

4.この魔法を教会のみで秘匿してはならない。秘匿した場合、教会でこの魔法を使える者はいなくなる。

5.この魔法で市井の者から多額の金銭を要求してはならない。要求した場合同上。

6.この魔法で市井の者から多額の寄付を要求してはならない。要求した場合同上。

7.この魔法を悪しき心で利用した場合、その者はこの魔法を失うだけでなく光魔法の適性すら失う。

8.この魔法を市井に広めるために教会で習得した者は市井の者に普及させなければならない。(ただし、市井にある程度広まった場合はこの条項は削除される。)

9.この魔法の習得方法は別途に記載してあるのでそれを読み、実行する必要がある。


「そうだな、5・6に関しては要求した者及びそれに関与した者はこの魔法及び光魔法の適性を失うでいいんじゃないか?」


「教会で使えなくするでも問題ないと思うんじゃが?」


「それだと正しくしている者も使えなくなるだろ?それじゃ余りにもかわいそうだ。」


「ふむ。確かにそうじゃの。ではそこは直すとして後はどうじゃ?」


「そうだな・・・。4は『教会のみで』を退けるべきじゃないか?のみと付けると裏を欠いて小狡いことを考える奴が出てくるかもしれない。ならいっその事『秘匿してはならない』にした方が範囲が広くていいと思う。」


「ふむ。それならば『この魔法を使える者はいなくなる。』に直したほうがいいかの?」


「いや、そこは教会を残してても問題ないだろう。どうせ第一陣は教会なんだし。」


「成程のぉ~。では訂正すべきはその程度かの?」


「後は2に状態異常回復を入れたらいいんじゃね?」


「おお!それを忘れておったわ。毒などにも有用であることは大切じゃからの。」


「まあ、俺には必要ないけど他の人は必要だろうからな。」


「ふむ。では手直しして後は創神に聖女へ神託を下してもらうだけじゃな。」


こうして俺により生まれた神聖魔法は魔神もとい癒神の手により教会へと授けられることになった。


神聖魔法(光魔法の派生魔法)について(改訂版)

1.この魔法は光魔法に適性がなければ覚えられない。

2.この魔法は身体回復や状態異常回復、精神の癒しに効果がある。

3.この魔法には攻撃魔法は存在しない。(死霊に対して発動した場合はそれが攻撃魔法となる。)

4.この魔法を秘匿してはならない。秘匿した場合、教会でこの魔法を使える者はいなくなる。

5.この魔法で市井の者から多額の金銭を要求してはならない。要求した場合、要求した者及びそれに関与した者はこの魔法及び光魔法の適性を失う。

6.この魔法で市井の者から多額の寄付を要求してはならない。要求した場合同上。

7.この魔法を悪しき心で利用した場合、その者はこの魔法を失うだけでなく光魔法の適性すら失う。

8.この魔法を市井に広めるために教会で習得した者は市井の者に普及させなければならない。(ただし、市井にある程度広まった場合はこの条項は削除される。)

9.この魔法の習得方法は別途に記載してあるのでそれを読み、実行する必要がある。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ