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報告

「やっと街に帰って来ましたね。」


「カズマの馬車も悪くなかったどころかとても良かったけど、あたしとしては宿屋でゆっくりと休みたいわね。」


「なら先に宿に戻ってからギルドにするか?」


「いえ、先にギルドにしましょう。このまま宿に戻ったら外に出るのが億劫になりかねませんし。」


「それもそうだな。ならリリーシアさんに報告をしてからゆっくりと宿で休むことにしよう。それに話が長引いたとしても今なら邪魔にはならないだろうしな。」


日も高く、話が長びいたとしても迷惑にはならないだろうということで俺たちはギルドへと向かうことになった。


ギルドについた俺たちは早速リリーシアさんに面会を求めた。


「あら~。久しぶりじゃないの。どう?依頼はこなせたのかしら?」


「お久しぶりです、リリーシアさん。依頼は達成出来ました。依頼達成の確認をお願いしたいんですが?」


「ええ。ちょっと待ってね。」


そういうと、リリーシアは討伐証明部位である角を受け取り確認を始めた。


「うん。クレイジーカウの角5組で間違いないわね。それじゃあ、これが報酬の金貨7枚と銀貨5枚よ。」


「ありがとうございます。」


「それでクレイジーカウのお肉なんだけど・・・。」


「全部が全部は無理ですが、3頭分は買取してもらおうかと思います。後の2頭に関しては私たちも食べたいもので・・・。」


「3頭分でも有難いわよ。ところでカズマちゃんは討伐証明部位はないの?」


「うん?俺か?俺はないな。」


「あら、そうなの?てっきり別々に討伐してるもんだと思ったんだけど?」


「俺は俺でやりたいことがあったんでな。討伐は3人に任せたんだ。」


「ふ~ん。カズマちゃんのやりたいことねぇ~。それはそれで気になることなんだけど、教えてはくれないわよね?」


「まあな。」


「冷たいわねぇ~。まあいいわ。こちらとしても依頼をお願いしている分は終わらせてくれてるしね。じゃあ、さっそく解体所へ行きましょうか。」


リリーシアを先頭に、アイナ達は解体所へと移動していった。


俺はというと別行動をとり教会へと来ていたりする。


別に何があったというわけでもないのだが、この街にきて教会に一度も来てないことに気が付いただけだ。


「神への祈りを捧げたいんだが?」


「まあ!それは素晴らしい事です!神への感謝を忘れず祈りを捧げる。それは私たちが生きていることに感謝をするのと同意義。さあ、ご遠慮なさらずに聖堂へとお進みください。神はきっとあなたのことをお待ちしていますよ。」


祈りを捧げると言った途端にテンションが高くなったシスターに引きながら俺は聖堂で祈りを捧げた。


(俺はこの世界で楽しくやらせてもらってる。いろいろと便宜を図ってくれているようで助かっているよ。これからもよろしくな。)


祈りも終わり顔を上げようとしたその瞬間、俺の視界は白い光で包まれた。


「まぶしっ!」


「お久しぶりです、カズマ様。」


「ん?その声は創神か?」


「はい。覚えていただいており光栄です。」


「あたしもいるよ~。」


「遊神もいるのか。ということは農神もいるのか?」


「はい。勿論控えております。」


「控えてって・・・。まあ、3神とも元気そうでなりよりだな。」


「カズマ様にご心配いただけるだなんて・・・。何よりの喜びでございます。」


「そ、そうか?あっ!そうだ!スキルのことで聞きたいことがあるんだがいいか?」


「スキルのことですか?」


「ああ。固有スキルに経験値分配ってのが生えたんだが、あれはどうしてだ?」


「え~っとね。たしか一定の確率でソロがパーティーを組んだ時に生えるスキルだったはずだよ?」


「一定の確率?」


「うん。ソロで戦うのが難しい魔獣を一定数ソロで討伐した人がパーティーを組んだ時に発生する固有スキルで、人間は使い方がよくわかってないんだよね。」


「分配と書かれているのに誰も受け取れていないことが多々ありましたからね。」


「それはそうだよ。受信しなきゃ受け取れるわけないんだよ。それに受信するほうにも条件はあるんだよ?」


「確か、経験値分配を持っている者に対して一定値以上の敬愛がなければならないでしたっけ?」


「そうだよ。それに分配者が分けても構わないと思っていなかったら受信は生えてこないんだよ?」


「例外は従魔や従属だけですね。奴隷も受信が生えていなければ分配の恩恵は受けることが出来ません。」


「従魔や従属は読んで字のごとく従うことが決まっている者たちですからね。ですから受信は従った時点で生えます。」


「それって受信が生えるの難しくないか?ソロの奴がパーティーを組むのって大概臨時だろ?それなのに敬愛されてて尚且つ分けても構わないって思えるなんてそうそうないと思うんだが?」


「このスキルに関してはそこで相思相愛になって欲しいという願いも込めているものなので条件を厳しくしているんです。この世界では一夫多妻は認められていますし。」


「ああ~。成程な。なんとなく理解できた。っとそろそろ時間みたいだな。」


「カズマ様。厚かましい願いとは思いますがあの3人と臨時ではなくパーティーを組んでいただけませんか?あの3人ならばカズマ様を裏切ることはないと思うのです。」


「まあ、それは俺も考えていることだからもう少し見極めさせてもらってもいいか?」


「はい。厚かましい願いをご考慮いただき有難うございます。」


「気にするな。俺もあの3人と居ると楽しいしな。それじゃあな。」


「またね、カズマ様。」


「ああ。」


こうして俺は久々に3神との会話を楽しんだのであった。



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