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訓練の経過は?

「まあ、2人ともが無事で何よりだ。」


「そうですね。アイナさん、カズマさんにきちんとお礼を言わないと駄目ですよ?カズマさんが下にいてくれたおかげで怪我をしなかったんですから。」


「怪我はしなかったけど、大事なものを失った気分よ・・・。」


「以前にも見られてるんだから今更だろ?」


「そういう問題じゃないわよ!」


「まあまあ。カズマさんも怪我はないですか?」


「ああ。ソファーが上手い事クッションになってくれたみたいだからな。」


「それは良かったです。ほら、アイナさん。カズマさんにお礼を言わないと。」


「分かってるわよ。カズマ。あの、その、受け止めてくれてありがとう。けど、触ったことは許さないからね!」


「いや、それは不可抗力なんだが・・・。」


「不可抗力であろうとなんであろうと触ったことに違いはないのよ!」


「アイナいい加減にしないか。まず自分が気を付けていればこんなことにはならなかった、と思うべきだと思うぞ?」


「た、確かにそうなんだけど・・・。」


「アイナさんは少し落ち着きを持つべきですね。戦闘中はあんなに凛々しいのになんで私生活になるとこんなにもポンコ・・・こほん落ち着きがなくなるんでしょうか?」


「エレナ。あんた今ポンコツって言わなかった?」


「い、いえ。言ってませんよ?ねえアンナさん?」


「うむ。言ってはいないな。」


「嘘よ!ポンコまで言ったじゃないの!」


「聞き間違いじゃないんですか?」


「聞き間違いだろ?」


「カズマあんたも聞いたわよね?」


「いや、俺は何も聞いてないぞ?」


「むきぃ~。あんた達あたしをからかって楽しんでるでしょ!」


「そんなことはない。」


「そんなことあるわけないじゃないですか。」


「楽しい(ボソッ)」


くだらないやり取りだがこのやり取りが俺は楽しいと思うようになっていた。


こんなやり取りが出来るのが俺の望んでいた仲間というものなんだと自覚するのはもう間もなくのこと。



そんなこんなで襲ってきた魔物やたまにクレイジーカウを討伐しながら訓練を続け5日が経過した。


「ねえ、そろそろオーユに戻ったほうがよくない?」


「クレイジーカウも依頼数以上に討伐しているし、戻っても問題ないだろうが・・・。」


「ここからだと1日と半くらいですからもう少し居たほうがいいような気がしなくもないんですが。」


「あっ、そうか。カズマの馬車だとそれくらいで着くんだったわね。すっかり忘れてたわ。」


「はい。往復で3日なのであと2日ほど居れば時間的な辻褄合わせは出来ると思います。その代わりクレイジーカウ以外の魔物はギルドでは出せませんけど。」


「なら、あと2日ここで訓練と討伐をして帰ることにしよう。訓練の方ももう少しで何かを掴めそうな感じがしているからここで中断はしなくないしな。」


「アンナもそうなの?実はあたしもなの。あと一歩って感じがしてもどかしいんだけどね。エレナは?」


「私はまだ実感がないですね。でもカズマさんのおかげでほかの人より長く訓練できているのでいずれは習得してみせます。」


「ねえ、その事でちょっと思ったことがあるんだけど聞いていい?」


「ん?どうしたんだ?」


「ほかの人より長く訓練できるのは嬉しいんだけど、それってほかの人より早く歳をとるってことじゃないかなぁって思ったんだけど、その辺りはどうなんだろうって。」


「えっ?」


「あっ!」


「ん?ああ、その事か。確かにルームの中では時間経過が早いが、出れば今の時間に戻るから歳は今の時間に準拠してとっていくぞ?何故かは俺も知らん。まあ、ご都合主義ってやつだな。」


「何よそのご都合主義って!」


「俺も分からん。ただそういうもんだとしか思ってないからな。」


「ということはルームでいくら時間が経ったとしてもこっちに戻ってきたらこっちの時間に合わせられると?」


「そういうことだな。姿形が変わるまでルームで過ごした場合は俺も分からんが、こっちの時間で1日くらいなら問題ないと思うぞ。」


「そ、そう。それなら今まで通り訓練しても問題なさそうね。」


「そうだな。ならこれからも遠慮なくルームで訓練に励むことにしよう。」


「そうですね。私も皆さんに追いつけるように頑張ります。」


「それじゃあ、明日からも頑張りましょう!」


「「おお~っ!」」


懸念していたことが解決したからだろうか、翌日からの3人の訓練は以前にも増して集中したものだった。


アイナ、アンナは自分でも言っていたように各々の属性が集まる気配を見せていた。


エレナは苦戦しているのかそこまでは云っていないものの魔力制御が格段に上手くなっている。


その事を伝えると「魔力制御が上手くなっているのは嬉しいが、今はそれじゃない」と複雑な顔をしていた。


そしてあっと言う間に2日が経過し、以前から話していた通りオーユの街に帰ることにしたのだった。



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