スキルがほぼ決まりかけました
思った以上に歩みがおそいです。
早く異世界へ行かせたいのですが。。
(さて、状態異常耐性が必要ないとなると話が変わってくるな。)
(10ポイントオーバーだったのが15ポイント減らすことが出来て95ポイントとなる。)
(そうすればあと5ポイントを取ることが可能なわけだ。)
(ここは攻撃系のスキルをとるのがベストか補助系のスキルがいいか。それとも生活系のスキルにするかで悩むな。)
もう一度スクロールを見直していくといくつか目に留まるスキルがあった。しかもすべて5ポイントだ。
魅了5ポイント、奴隷術5ポイント、テイム5ポイント
(魅了をとれば武神が言っていたようなハーレムも夢ではない。)
(奴隷術はあっちでは奴隷がどのような扱いを受けているかはわからないが、戦闘を任せることが出来るかもしれない。それに女性ならば夜のほうも。)
(テイムは移動や戦闘が楽になるだろう。まあ、魔獣にしか効果がないとか魔物にしか効果がないとかはあるかもしれないが。そもそもテイムした魔物や魔獣が街に入れるのかも不明だしな。)
(ふーむ、どうしようかな。)
「おっ、どうした?また悩んでるのか?」
「ああ、状態異常耐性を取らなくていいとなったら5ポイント余ってな、何をとろうかと考えてたんだよ。」
「なるほど、候補は?」
「魅了、奴隷術、テイム。後は攻撃系が剣術しかないからそこを増やそうか悩んでる。」
「なら、魅了一択だな。」
「何言ってんのよ。魅了や奴隷術なんて駄目よ。こいつは女にしか使うつもり無いんだから。」
「いやいや、お前もあっちの状況分かってんだろ?なら魅了しかねえじゃねえか。」
「あっちの状況は分かってるけどスキルで無理やりなんて駄目だって言ってんのよ。」
「あっちの状況?」
「ああ、あっちの世界は男4割女6割ってなっててな、男が少なくなっちまってんだよ。」
「なんでそんな状況に?」
「魔獣や魔物退治でな。後は分かるだろ?」
「危険を犯して帰らぬ人になったってことか。」
「そういうことだ。だからあっちでは一夫多妻が推奨されている。推奨されてはいるんだが、なかなかに難しいようでな。」
「なんでだ?」
「まず、養うことが難しい。女も働いてはいるが、それは結婚するまでだ。つまり、一夫多妻を実現するには、男にそれなりに財力がなけりゃ駄目なんだ。娶っちまったら女は家庭に入るからな。ああ、商売してるやつらは別だぜ?基本は男の一馬力のみが収入源となるわけだ。何人もの嫁さんがいるなら一馬力はキツイだろ?次に金が出来たとしてもその頃には年がいっちまってるやつが大半だから、娶ったとしても夜の回数がこなせねえ。結果一夫一妻、もしくは未婚に落ち着いちまうんだ。」
「なるほど。」
「だけど、お前ならその潤沢なスキルを使って、若いうちから金を稼ぐことが可能だ。それにあっちの神もお前には償いをすると言っていたから、何かしらいいことはあるだろうしな。」
「だから魅了を使ってハーレムを築いて、男女の比率をなんとかしろってことか。」
「おう。」
「だが、生まれてくる子の性別までもはなんとも出来ないだろ?」
「そこは数打ちゃ当たるだ。」
「マジかよ・・・。」
「まあ、無理にとは言わん。愛神が言ったようにお前の魅力で射止めたわけじゃないからな。はたから見ればスキルで無理やりと取られかねんしな。」
「そうよ。数は少ないけどスキルを無効化するスキル持ちだって居るんだからね。」
「そいつがもし俺が魅了を使って手に入れた女性にそのスキルを使ってしまえば。」
「ええ、その女性からの非難は確実ね。下手をすれば街、いえ国から目の敵にされてしまう恐れもあるのよ。奴隷術も同様ね。」
「精神操作系のスキルはそれほどまでに恐ろしいんだな。」
「ええ、だからうかつに使っちゃ駄目だし、習得するにしても倫理観が必要になるのよ。」
「ふむ、だったら。」
俺はもう一度スクロールに眼をやる。
そう聞くと精神操作を防ぐスキルもあった方がいいのではないか、と思えたからだ。そしてそのスキルを俺は見つけた。
精神異常耐性5ポイント
7/11
1~7話で主人公の頭の中で考えてることに()を入れる修正をしました。
文章的におかしいところが複数あったので修正しました。