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新しい時空間魔法のスキルとは?

「はぁ~。食事でこんなに夢中になったのは初めてかも・・・。」


「私もだ。あの調味料はある意味危険だな。下手をすれば仲間内で争いが起こるぞ。」


「私たちも起こしかけましたもんね。というか起こしましたしね。」


「まったく、食事は静かにとるもんだろうに。奪い合いまでするだなんて思ってなかったぞ?」


「あ、あんたがあんなの出すのが悪いのよ。あんなの出されたら、独り占めしたくなって当然じゃない!」


「そうだな。カズマが悪い。普通のサラダを出してくれていれば、争いなど起きなかったのだ。」


「ほっほぉ~。俺が悪いというんだな?なら、今後一切マヨネーズを使った料理は出さないようにしよう。

 あ~あ、残念だなぁ~。マヨネーズをベースにした別の調味料もあったのに、それは出せないだなんて。本当に残念だ。」


「あの調味料の名前はマヨネーズと言うんですね。それより、マヨネーズが更に別の調味料になるんですか?」


「ああ、マヨネーズにキューカの漬物とマスタード、更にゆで卵とリモン(=レモン)のしぼり汁を足して作る調味料があるんだ。

 だが、残念だな。タルタルソースは3人が口にすることは二度とないみたいだ。仕方ないから、俺一人で楽しむことにするか。」


ゴクッ


誰のものかは知らないが、生唾を飲む音が聞こえた。


「カ、カズマがそこまで食べて欲しいって言うなら、仕方ないから食べてあげるわよ?」


「いやいや、無理してまで食べてもらうなんてことはしないさ。いやぁ~、残念無念また来年って感じだな。」


「ちょ、ちょっと待とうかカズマ。落ち着いて話し合いをしないか?

 そうだ、今は落ち着いての話し合いこそが大事だと思うんだが皆どうだ?」


「そ、そうでしゅね。こんな時は落ちちゅいての話し合いをしゅるべきでしゅ。」


「エレナこそ落ち着け。何回も噛んでるぞ。」


「あぅっ。」


「と、とにかくアンナも言ってるけど、話し合いをすることを要求するわ。」


「うむ。話し合いもなしに決めるのは非道だぞ、カズマ。」


「そ、そうです。カズマさん、話し合いましょう。」


3人は必死の形相で俺に詰め寄ってきた。


俺は3人の必死の行動がおかしくなり、つい笑ってしまった。


「ぶふっ。」


「ちょっと笑うことないじゃないの!」


「いやぁ~、すまんすまん。余りにも3人が必死になっているのがおかしくてな、つい。」


「もしかして、私たちをからかったのか?そうだとすれば、酷いぞカズマ!」


「そうです、あんまりです!」


「だから、すまんって。しっかし、3人がマヨネーズやタルタルソースでこんなになるとはな。流石は魔性の調味料と言ったところか。」


「なによその魔性の調味料って。何か変なもの混ぜてたんじゃないでしょうね?」


「いや、変なものは混ぜてはいないぞ?ただ余りにも万能すぎて、これがなくちゃ何を食べても美味しくない、って奴が何人も出たからそう呼ばれているだけだ。

 しまいにゃ、マヨネーズだけあれば他には何もいらない、って奴も出たくらいだしな。」


「そ、そこまで言った人がいるの!?」


「そう聞くと、魔性の調味料の名は伊達ではないと思えるな。」


「本当ですね。私もあと少しでお仲間入りするところでしたし・・・。」


「でも、美味い裏には罠があるんだよな。」


「えっ!?なんなんです、その含みのある言い方は・・・。なにか悪いことがあるんですか?」


「ああ、ある。」


「な、なんなのよそれは?教えなさいよ。」


「それはな・・・。」


「「「それは?」」」


「それは、マヨネーズを食べ過ぎると太るってとこだ。」


「「「!?!?!?」」」


「あれは油をそこそこ使って作る調味料だからな。食べ過ぎると太ってしまうんだ。

 だから、さっき言ったマヨネーズだけあればって奴らは、俺が見てきた限りなんだが、ほとんどが太ってた。

 まあ、一概にマヨネーズだけが原因、とも言い切れないんだがな。」


「ち、因みに聞くんだけど、どのくらい食べたら、そのっ、ふっ、太るのかしら??」


「さあ?それは人それぞれだから何とも言えないな。」


「そ、そうなのね・・・。」


「まあ、適度な運動をしてたら、太るってことはないとは思うがな。一番駄目なのは運動もせずに、マヨネーズばかり食べることだと思うしな。」


「運動してれば問題ないんだな?そうなんだな?」


「た、たぶんそうだと思うぞ?(こ、怖ぇ~。女性に太るとか体系のことは禁句だったの忘れてた・・・。)」


「なら、明日は私たちも採取に参加するわよ!心配しなくても私たちが採取した分もあんたに渡すから、安心しなさい。」


「そうだな。今日は魔物も襲ってこなかったから、少し運動不足で参っていたんだ。明日は採取と、狩りに精を出すことにしよう。」


「そうですね。カズマさんも薬草採取のやり方はマスターしたみたいなので、私も明日は汗を流すことにします。」


「お、おう。了解した。」


「そういえば、今日の採取で途中からカズマさんの進むほうに、薬草が多く生えていたような気がするんですが、なにかコツのようなものがあったりするんですか?」


「ああ、あれか?あれはサーチを使ったんだ。」


「サーチ?あんたまた何かスキルを覚えたの?」


「いや、サーチは時空間魔法のレベルが2になると使えるようになるスキルだ。効果は自分が知りたいものがどこにあるかを調べることが出来るって感じだな。」


「えっ!?なんです、その便利なスキル。いいなぁ~。羨ましいなぁ~。

 あれ??でも初めから使わなかった理由は何ですか?それを使えばもっと早く見つけられたんじゃ?」


「確かに初めから使えれば、もっと早くに見つけられたな。しかし、俺には使えなかったんだ。その理由は、サーチの欠点に関係してくるもんなんだがな。」


「欠点?スキルにそんなものあるの?」


「ああ。自分の知らない物はサーチでは調べられないんだ。俺はエレナに教えてもらうまで、カール草とチップ草、ボウ草を知らなかったからな。」


「なんかそう聞くと、便利なのに不便なスキルに思えるのはあたしだけかしら?」


「初めは確かに不便だが、自分が色々知っていくことにより、使い勝手が良くなるスキルだな。カズマ、そのサーチは1つの物しか調べられないのか?」


「今んところは2つだな。時空間魔法のレベルが上がれば、もっと数を調べられるようになるかどうかは不明だ。」


「だとすると、明日はカズマにサーチを使ってもらいながらの採取が、手っ取り早いな。上手くいけば午前中で採取は完了するぞ?」


「あたしはそのやり方には賛成するわよ。運動もしたいけど、森の中でずっといるっていうのは動きにくいから嫌だしね。」


「私も賛成です。」


「というわけで、カズマ。明日の方針はこれで構わないか?」


「ああ。俺も問題はない。」


「では、明日の方針も決まったところで、今日は寝るとしないか?」


「そうね、時間も良い時間みたいだし。」


「そうですね。思った以上に食事で時間を取っちゃったみたいですしね。」


「それじゃ、何時もの如くやっとくよ。食器を洗うのは任せていいか?」


「ええ。それくらいはやっておくわ。」


「それと、小屋は前の通りで構わないのか?」


「ああ、あれで構わない。」


「了解。んじゃ、さっさと作ってくるよ。」


俺は3人に食器の片づけを頼み、小屋作りに勤しんだ。


慣れというのはやはり凄いもので、みるみる内に寝床となる小屋は完成した。


俺が完成したことを3人に告げると、3人のほうも終わったらしく今日は就寝となった。


いつもと違ったことは、仕切り壁をなくすなくさない、でエレナとアイナとの間で一悶着あったくらいだ。



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