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ギルドマスターの部屋にて

俺たち4人はギルド職員の案内でギルドマスターの部屋へと足を運んだ。


コンッコンッ


「皆さんをお連れしました。」


「どうぞ入って。」


部屋の中から返事が聞こえてきたので職員が扉を開けて俺たちを誘導した。


「「「失礼します。」」」


「・・・失礼します。」


「よく来てくれたわね。どうぞ座って。」


「ありがとうございます。では失礼します。」


アンナが代表としてお礼をいい、俺たちはソファーに腰を下ろした。


「さて、これから話すことは人には知られたくないことなの。だから、確認をさせてもらうんだけど、3人とカズマさんはパーティーを組んでるの?」


「いいえ、カズマとはパーティーを組んでいません。」


「ではこれから組む予定は?」


「まだ、皆と話をしていないので、何とも言えませんが、私個人としては組んでもらいたいと思っています。」


「ほかの2人は?」


「私もカズマさんがよければ組んでもらいたいと思います。」


「あたしは何とも言えません・・・。」


「なるほど、あなたたちの意見はわかりました。では、カズマさんはどう考えてるの?」


「俺はしばらくはソロでやっていこうと思っている。3人が嫌というわけではないが、自分がどれだけやれるのかをまず判断したいんだ。」


「なるほど。では3人は部屋を出てロビーで待っていて。ここからは、カズマさん個人との話になるから。」


「私たちも一緒にいては駄目ですか?」


「駄目ね。ここからは守秘義務が必要なものとなるから、あなた方に知られるわけには「別にいてもいいぞ。」いかな・・・。いいの?」


「ああ、この3人なら他に漏らすようなことはしないだろう、という程度の信用はしている。」


「信頼と信用は違うのよ?」


「漏らされた時は俺の見る目が無かっただけのことだ。」


「カズマさんがそう言うんであればこちらとしては何も言わない。しかし、3人に言っておくわよ。これからのことを、他人に漏らすことを一切禁じます。

 もし、破れば冒険者資格は剥奪はもちろんのこと、最悪罪人として罰を受けることになることを、心しておいて。それでもよければここにいても良いわ。どうする?」


「そんなに秘匿しなければならない内容なのですか?」


「ええ。これはカズマさん個人に関するとても重要な内容となるの。今部屋を出れば適用はされないけど、どうする?」


「3人で相談させてもらっても構いませんか?」


「もちろんよ。一度部屋から出て相談し、決まったら部屋に戻って。」


「わかりました。2人とも行こう。」


「ええ。」


「わかりました。」


「それではちょっと席を外させてもらいます。」


「ええ。」


「失礼します。」


3人はそう言うと部屋から出ていった。


「脅かしすぎじゃないか?どうせ俺のステータスやスキルのことだろ?そんな秘密にするほどのものでもないだろ?」


「いいえ、3神様からもカズマさんには気を配るように、と神託を受けているの。」


「3神から?」


「ええ。詳しい話は3人が戻ってからね。」


「ギルドマスターもなんかありそうだな。」


「ふふっ、あなたほどじゃないわよ。」


コンッコンッ


ギルドマスターを話をしていると扉がノックされた。


「どうぞ。」


「「「失礼します。」」」


「3人の意見は纏まった?」


「はい。カズマさえよければ聞かせてもらいたいと思います。」


「理由は?」


「たった5日間でしたが、私たちはカズマと旅をしてきました。その際に、カズマの不思議さはある程度理解してきたつもりでしたが、どこか不思議の一言では言い表せないものがあったのです。

 それを知る機会があるのならば知りたい。もちろん守秘義務のことも話し合いました。ですが、それは漏らさなければ何の問題もない、という結論に行きついたのです。代償はとても重いものだと理解もしています。」


「3人で話し合った結果がそれなら、私は何も言わないわ。カズマさん、最終確認よ。3人も加えて構わないの?」


「ああ、構わないさ。俺にとってはどうってことないことだしな。」


「わかったわ。では話をしましょう。その前に飲み物を用意するわね。話はその後で。」


ギルドマスターは席を立ち、部屋に備え付けてある給湯所へと向かった。


「カズマ、すまない。だが、どうしても知りたかったんだ。」


「別に気にしてないからいいぞ。それに言っただろ?信用してるって。」


「ああ。だが、これは興味本位だ。それだけのことでカズマの秘密を聞こうとしているんだ。」


「アンナは難しく考えすぎだ。誰だって秘密を聞ける機会があれば知りたくもなる。ただ、それを知る機会が無いだけなんだよ。」


「すまない。」


「だから、気にするなっての。」


「アンナさんはもう少し頭を柔らかくした方がいいかしらね。」


ギルドマスターは5人分の飲み物を用意して戻ってきた。


「紅茶だけどいいかしら?お砂糖はこの壺に入ってるのを使ってね。」


「「「ありがとうございます。」」」


「ありがとう。さて、それじゃあ話を聞かせてもらうとしますか。なにがそんなに重要な内容なんだ?」


「そうね。まずはカズマさんのスキルについてからかしら。」


「やっぱりか。すまないが、先にこっちから質問させてもらえるか?」


「ええ、どうぞ。」


「なんで俺のステータスやスキルが分かったんだ?鑑定の水晶は使って無いだろ?」


「ええ、使ってないわね。だけど、ギルドには登録者のスキルを見る魔道具があるのよ。

 それで登録者が偽りを書いてないか調べるの。鑑定の水晶とは違ってステータスまではわからないんだけどね。」


「なるほどね。理解した。話を続けてくれ。」


「じゃあ続けるわね。カズマさんのスキルは・・・」


ギルドマスターは3人に言い聞かすように口を開いた。




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