スキルの確認
宿屋の食堂にて夕食をとった俺は、部屋でのんびりしていた。
(スキルとかの確認もしなきゃいけないんだけど、食事をとった後くらいはゆっくりしたいよな。)
ベッドに腰かけ何をするでもなく、のんびりする。
この世界に来て初めて訪れる、ゆっくりとした時間。
(元の世界では普通にしか感じなかったことが、実はこんなにありがたいものだったとは。)
俺は時間が経つのを忘れて、今この瞬間をかみしめたいた。
どのくらい時間がたったのだろう。
ふと、窓の外を眺めると夜のとばりがおり、街は静けさに包まれていた。
(こっちの世界では夜に働くのはごく一部なんだな。)
(元の世界は便利になりすぎて、忙し過ぎたってことか。)
(日中に動き、夜は寝る。これが生き物にとって本来あるべき姿なんだよな。)
(さて、ゆっくり出来たし、スキルを少し確認してから寝るとしますか。)
俺は鑑定を使い確認してないスキルを見始めた。
剣術:剣を扱うのが上手くなる
時空間魔法:時間や空間を利用した魔法を使用できる レベルが上がるごとに使用できる魔法が多くなる
精神異常耐性:精神操作、精神汚染に対する耐性があがる
鑑定:調べたいものの情報を見ることができる レベルが上がるごとに情報量も増えていく 普通は他人や魔物・魔獣のステータスは見れないんだけど、見れるようにしてあるよ。けど、悪用しちゃだめだよ?
(鑑定がいじられてるのか。魔獣や魔物のステータスが見れるのはデカいな。他人には余程のことが無い限り使わないように気を付けないと。)
(さて、固有スキルのほうはどうだ?)
言語:全ての種族の言語を理解し、書くこともできる 常時発動 自身にしか表示されない
状態異常耐性:状態異常に罹らなくなる
獲得経験値2倍:戦闘で得られる経験値を2倍にする スキルの使用で得られる経験値を2倍にする 自身にしか表示されない
異世界ネット:異世界のネットへと繋げることができる MPを支払うことで1日1回ネット通販を使用できる カーソルはタッチパネルで移動する 自身にしか表示されない
無詠唱:詠唱を破棄してスキルを使用できる
(んん??自身にしか表示されないってなんだ?前にはそんなのなかったよな?)
(ちょっとステータスも確認しとくか。)
俺はステータスを開いた
Lv:2
名前:カズマ
性別:男
年齢:18
種族:人族
職業:なし
ステータス
HP:350 MP:2500
力:330 魔力:760
防御力:280 敏捷:230
知能:710 精神力:590
器用度:250 幸運:980
スキル
剣術1、創造1、時空間魔法2、六代魔法1、精神異常耐性1、鑑定2、氷魔法1
固有スキル
知識、言語、状態異常耐性、獲得経験値2倍、異世界ネット、習得、健全、フェロモン、ステータス上限開放、スキル上限解放、無詠唱
加護
魔神の祝福
愛神の寵愛
武神の加護
創神の加護
農神の加護
遊神の加護
「おっ、時空間魔法と鑑定が2に上がってる。ああ、だから詳しく見れるようになって表示されたのか。」
(ってことは、あん時表示されなかった固有スキルには、全部あの一文が付いてるってことか。)
(そしたら、固有スキルは少なからずいじられてるってことだな。)
「そうだ、ついでに分割もやっちゃうか。」
俺は分割創造と唱えた。
ピロン
{スキル:創造}が消失しました。
{スキル:料理}を獲得しました。
{スキル:鍛冶}を獲得しました。
{スキル:錬金術}を獲得しました。
{スキル:農業}を獲得しました。
{スキル:裁縫}を獲得しました。
{スキル:建築}を獲得しました。
{スキル:木工細工}を獲得しました。
(習得じゃなくて、獲得なのか。ほいじゃ、ついでに六代魔法もやっちまおう。)
俺は続けて分割六代魔法と唱えた。
ピロン
{スキル:六代魔法}が消失しました。
{スキル:火魔法}を獲得しました。
{スキル:水魔法}を獲得しました。
{スキル:風魔法}を獲得しました。
{スキル:土魔法}を獲得しました。
{スキル:光魔法}を獲得しました。
{スキル:闇魔法}を獲得しました。
「うっし。今日はこのくらいにして、寝るとしますか。」
俺はベッドに横になり、瞼を閉じた。
コンッコンッ
扉をノックする音が響く。
コンッコンッ
俺は2度目のノックで目を覚ました。
「んん~?誰だ?」
「宿の者です。朝食の準備ができましたので、連絡に来ました。」
「ああ、ありがとう。支度が整い次第直ぐに行くよ。」
「わかりました。」
足音が遠ざかっていくのを聞きながら、体を起こし、ぐっと背を伸ばした。
「ん~~。はぁ~。やっぱりベッドはいいな。昨日みたいに土の上じゃないから寝やすいや。」
ベッドのありがたみを噛み締めながら、俺は朝食を取りに食堂へと足を向けた。
「おはようさん。よく眠れたかい?」
「ああ、ぐっすりだよ。」
「そうかい、そりゃよかった。朝食の準備は出来てるから、適当に座って待っといておくれ。」
「わかった。」
俺は空いている席に座り、今日は何をしようかと考えた。
(昨日はブラブラと散策したから、今日は目的を持って観光するのもいいな。)
(店員に聞けば観光スポットぐらい教えてくれるだろう。)
「お待ちどうさん。」
今日の予定を考えていると女将さんが朝食を運んできてくれた。
「今日のメニューはパンに野菜のスープだよ。」
「ああ、ありがとう。そうだ!すまないが、この街のおすすめの観光場所ってどこか教えてくれないか?」
「おすすめの観光場所?この街にそんなのあったかね?」
「なんかないか?」
「そうさねぇ。あるとしても教会ぐらいかね。」
「教会は昨日行ったんだよ。」
「それじゃあ、あとはないね。ああ、冒険者ギルドが他の街より、ちょっと大きいってのは聞いたことあるね。」
「冒険者ギルドか。わかった。忙しいところ済まなかった。ありがとう。」
「構わないよ。それより、冷める前に食べちまいな。」
女将さんはそういうと厨房へと戻っていった。
「冒険者ギルドねぇ。テンプレでは絡まれるってのがお約束なんだが、行くべきか?」
俺は食事に舌鼓みを打ちながらこの後の行動を考えるのであった。




