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俺のステータスとかはおかしいみたいだ

主人公のステータス上昇について※にて書いてみましたがわかりにくかったらすみません。

以前のステータスとの比較ができればと思いやってみました。

上昇幅もおかしいと思うでしょうがご都合主義と割り切ってください。

おっちゃんは俺が差し出した封筒のうちの1通をしげしげと見ていた。


「これがお前の言う神様からの手紙というやつか?」


「はい、そうです。」


「中を見ても?」


「構いません。」


俺がそう答えるとおっちゃんは封筒から手紙を取り出し読み始めた。


静寂が訪れる。


しばらくするとおっちゃんは手紙を読むのをやめ俺に目を向けた。


「どうです?証拠になるりますか?」


「・・・」


おっちゃんは俺を見つめたまま無言だった。


「あの、証拠になりますかって聞いてるんですが。」


「・・・」


「なんとか言ってくれたっていいんじゃないですか?」


(なんなんだよ。こっちがわざわざ下手にでてるってのに。無視かよ。もういい。猫被るのやめた!)


「読めん。」


「はい?」


「全く読めん。見たこともない文字だ。これでは証拠にはならん。」


「はぁ?見たこともない文字って。」


俺はおっちゃんから手紙を奪い取ると読み始めた。


そこには愛神が元の世界の文字で書いた内容が書いてあった。


そう、元の世界の文字で。


「ああっ!これあっちの文字じゃん。」


俺は慣れ親しんだ文字だったので何の違和感も感じなかったが、よくよく考えてみるとこっちと元の世界とでは文字が違って当たり前だったんだ。


「これでは証拠にはならんな。文字なのかすら怪しいし、よしんば文字だったとしても読めなくては意味がない。」


「ま、まじか。」


「お前を疑う根拠が深まるだけになったな。」


「な、なら、こっちはどうだ?」


と創神が送ってくれた手紙を渡そうとしたところで


コンッコンッ


と扉をノックする音が聞こえ、続けざまに


「失礼します。鑑定の水晶をお持ちしました。」


と男の声がした。


「入れ。」


おっちゃんが短くそう答えると、扉の向こうの男は「はっ。」と返事をし部屋に入ってきた。


「鑑定の水晶をお持ちしました。」


「そこに置いてくれ。」


「はっ」


入ってきた男が俺の前に拳大の水晶を置いた。


「ご苦労、下がっていいぞ。」


「はっ。」


おっちゃんがそう男に声をかけると男はおっちゃんに敬礼をし、部屋から出て行った。


(敬礼の仕方はあっちと変わらないんだな。)


「さて、これが鑑定の水晶だ。これに手を当てるとお前のステータスなんかが判明する。

 さっきも言ったが、スキルなんかを偽装していたとしてもこれには無意味だからな。」


「偽装なんてしねえよ。」


「ならば水晶に手を当ててもらおうか。」


おっちゃんにそう言われ俺は水晶に手を当てた。


すると水晶から光が立ち上り、半透明のボードが現れた。


Lv:2

名前:カズマ

性別:男

年齢:18

種族:人族

職業:なし

HP:350(+100) MP:2500(+500)

力:330(+100) 魔力:760(+250)

防御力:280(+100) 敏捷:230(+100)

知能:710(+250) 精神力:590(+250)

器用度:250(+10) 幸運:980(+200)

※()の数字は上昇した数値で()の前の数値が今の数値です


スキル

剣術1、創造1、時空間魔法1、六代魔法1、精神異常耐性1、鑑定1


固有スキル

状態異常耐性、健全、ステータス上限開放、無詠唱


加護

??の祝福

??の寵愛

??の加護

創神の加護

農神の加護

遊神の加護


(おお、レベルが上がってステータスも少し上昇してる。ウサ公を倒したからか?まあ、上がった分にはありがたいから、どうでもいいけど。)


(それに対してスキルは上がってないな。まあ、急いであげる必要もないか。)


(固有スキルは4つしか表示されてないな。表示されてないのは特殊なものなのか?)


(加護も魔神、愛神、武神のは名前が??になってるし。)


「な、なんだこのステータスは!?」


いきなり叫んだおっちゃんの大声で俺はビクッとした。


「なんなんだこのステータスは!!

 いやステータスだけじゃない、スキルも固有スキルも!

 それに加護だと!?」


「ちょ、落ち着けよ。」


「これが落ち着いていられるか!!

 こんなステータスは王直属の近衛魔道師や近衛兵でもありえんぞ!」


「そんなこと言われても、実際こうだしなぁ。」


「それに加護だ!創神様に農神様、それに遊神様だと!?

 それ以外にも祝福や寵愛、加護を賜っているなんて!!

 お前は一体何者なんだ!!」


「何者と言われても俺は俺だしなぁ。」


おっちゃんに怒鳴られながらも、俺は水晶から手を放しポリポリと頭を掻きながらそう答えるしかなかった。

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