チートスキルがもらえるそうです
第二話です。
主人公の口調がさだまらない(涙)
鏡に映っていたのは、どうみても漫画などでよく見る人魂だった。
「納得してもらえたかの?」
「・・・・」
「茫然自失といったところかの。」
「・・・・」
「じゃが、いい加減話を進めないかんからの。ほれ、戻ってこんかい。水滝」
「ひゃっ。なにすんじゃい!!」
「ほっ。戻ってきたようじゃの?」
「ええ、おかげさまでね。」
「なら、話を進めていくとしようかの。先ほど愛神が言ったようにお主には転生、もしくは転移してもらおうかと思っておる。行く先は今回の起因となった神がいる異世界じゃ。もちろん今のままではなくできる限りの世話は焼かせてもらうぞ。」
「ちょっと待ってください。俺が死んだ起因の神様の世界に行くんですか?他の神様の世界では駄目なんですか?」
「うむ、それがのう他の神のところとなると色々と制約があっての、行けんことは無いんじゃが下手すれば行って直ぐに死ぬということにもなりかねんのじゃよ。じゃが、アヤツのところならワシ等なら多少は融通を利かせてもらえるのでな。どうじゃ?」
「はぁ、それでどの程度の世話をしてもらえるのですか?」
「ふむ、まずお主等の世界でチートスキルと呼ばれている能力を100ポイントまで選べるではどうじゃ?」
「100ポイント?」
「うむ、本来は50ポイントでも多いのじゃが、今回は原因が原因なのでな大盤振る舞いさせてもうらぞ。」
(100ポイントがどの程度かは知らないけど、普通なら50ポイントでも多い、か。)
「ちなみに転移も転生も断ったらどうなりますか?」
「ん?それなら輪廻転生にも入れずに朽ちていくだけじゃよ?」
「はい?輪廻転生ってことは生まれ変われないってことですか?」
「うむ。」
「それって断るって選択肢は無いってことじゃないんですかね?」
「いやいや、断っても良いんじゃよ?ただ朽ちていくのを待つだけになるがの。」
「断ったら無になるってことじゃねえか!断るって選択肢なしってことじゃねえか!!」
「ふぉふぉふぉふぉ」
「笑い事じゃねぇ!!」
「まあまあ落ち着きなさい。じゃからサービスでポイントを増やしてやっておるのじゃよ。」
「はぁはぁはぁ、はぁ~、そしたらそのポイントの一覧ってのがあるなら見せてくださいよ。それから考えますから。」
「うむ、少しは前向きに考え出してくれたのかの。それでは、ほりゃ。」
老人?老神?が気の抜けた声をかけると俺の目の前に縦に長いスクロールが現れた。
そこにはスキル名とポイントが表示されていた。
知識5ポイント、異世界知識15ポイント、言語5ポイント、異世界言語15ポイント、剣術5ポイント、拳術5ポイント、槍術5ポイント、棍術5ポイント、弓術5ポイント、斧術5ポイントetcetc
「おお、ちなみに必要ポイントも割引しておいたぞ。」
(ふむ、本来ならばこのポイントより多く必要になったうえに、貰えるポイントも多くて50ポイントだったわけだ。)
(確かに多少、いや結構な大盤振る舞いをしてくれているみたいだな。)
「知識と異世界知識、言語と異世界言語の違いってなんですか?」
「知識とはあちらの世界の一般的な知識のことじゃな。異世界知識とはお主がおった世界の知識のことじゃ。言語も同じじゃな。」
「なるほど。(なら異世界知識を持った上で転移か転生をすればラノベのようなことが出来たりするというわけか。)」
「神様?でいいんですよね?保留枠と決定枠を作ってもらえませんか?」
「おお、まだ自己紹介をしておらなんだな。ワシは魔神。あっちでうるさくしているのが愛神。そして、それを抑えておるのが武神じゃ。それで保留枠と決定枠じゃったな?かまわんぞ。ほりゃ。」
(よし、これで片っ端から気になるものを保留枠に入れることができるようになったぞ。)
(後はそこからゆっくりと100ポイントになるように考えていこう。)