閑話2 まだまだ神々の集会は続く
「それとですね、大変言いにくい事なのですが、こちらを経由いただいた時にカズマ様のステータスを拝見したのですが、あれはやり過ぎではないかと思いまして・・・。」
「ん?そうか?そっちで簡単に死なないようにしたんだが?」
「確かにあのステータスでは簡単には亡くならないかとは思います。何しろこちらでカズマ様を武力で倒せる者がいないので。」
「んん?そこまで高くした覚えはないのじゃが、そんなにか?」
「はい。100超えが多くありましたし、、皆様の加護により更にステータスに補正がかかり、更に上昇しておりました。」
「そっちでもそんなもんだろ?なら、問題ねえじゃねえか。」
「いえ、こちらでステータスが100を超えている者はごく一部の騎士や魔道師、上位の冒険者だけなのです。戦闘を生業としている者は50~70あればそこそこの強さなのです。」
「そうじゃったか?どこかの世界と間違えたかの?」
「おそらくは。それで不自然にならないようにとステータス上限解放をお渡ししました。あのスキルがあれば1000を超えても問題ないので。」
「手間をかけさせて済まぬな。」
「い、いえ。元はと言えば私たちのミスが原因ですので。」
「まあ、なかなか死なねえようになったって考えればいいじゃねえか。それで?他には何かしたのか?」
「はい。あとはスキル、固有スキルに少し手を加えて、少しでも楽に生きていけるようにいたしました。」
「スキルに手を加えたの?一応聞くけど、どんな風に手を加えたの?」
「はい。手を加えた代表例を言いますと、知識に地図を加えました。カズマ様が降り立った場所は街から近いとはいえ、ある程度の距離がありましたし、魔物や魔獣がでないとは限りませんでしたので。
安全に移動していただきたく思いまして。」
「まあ、街中にいきなり送るわけにもいかなんだからな、安全確保は大切じゃ。」
「このように私たちが「これは手を加えた方がいいのではないか」と思うスキルに対して改善をいたしました。」
「おいおい、俺たち以上の大盤振る舞いしてねえか?」
「いえ、カズマ様にこちらで不快な思いをしながら、生活をしていただくわけにはいきませんので。
勿論スキルによっては便利になった反面、デメリットが発生するものもあることはお伝えしています。」
「伝えたって直接会ってないのにどうやって伝えたの?」
「そこは遊神に任せていたので私はわからないのですが。遊神、どのようにお伝えしたのですか?」
「ん~っとね、鑑定を使って対象のスキルを見ると、どんなことが出来るのかをコメントを残しておいたよ。」
「ほっ!?コメントを残すとはどうゆうことじゃ?」
「簡単なことですよ。スキルの説明欄に一緒に表示されるようにしただけです。」
「スキルの説明欄に??詳しく説明しなさいよ。」
「はい。鑑定をスキルに使うとそのスキルがどのような効果を持っているか表示されますよね?その説明が表示される場所にコメントを残したんです。
これなら間違いなく読んでもらえますし。」
「なるほど。遊神、考えたな。確かにそれなら直接会うことができなくても間違いなく伝わる。いいことを教えてもらったぜ。」
「うむ。わしも今度真似させてもらおうかのう。」
「スキル説明欄にコメントとかどうやったらそんな発想出てくるのよ。それで他にはないの?」
神々の話題は尽きることが無いようだ。